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毒親入院・その1

父から、「ヘルパーさんに二人での生活は無理と言われたので、老人ホームに入ることになりそう、よって一度、ケアマネさんと話をしに来て」という報せで出向くことにしていた前日、午後に母が救急車で入院。ホーム入所の手続きのはずが、入院手続きに向かうことに。

母は入院したとはいえ、一時を争うというわけではなく、夏の暑さで衰弱しただけのようでした。ケアマネさんが良い方で、ここ数年の経過をまとめてくださっていたので、母が今年の夏からガタガタっと体調を崩した様子がよくわかりました。母は認知症が進行してきたらしく、父が投薬管理など摂食と排泄以外の生活のすべて世話している老々介護状態なので、退院後は夫婦そろって老人ホームのショートステイを利用することをケアマネさんからはおすすめされました。が、なにより静寂の中で読書をするのを好む父が難色を示し中。老人ホームって流しっぱなしじゃないにしろ、一定の時間、テレビがつきっぱなしだったりしますからね……。

わたしの心配としては、母の認知症が進むことで、職員の方に、わたしにしたような暴力をふるわないでくれれば御の字なのですが……。

というのも夫婦そろって施設に行くとしても、父は完全に学問の世界に生きているので、そういうのを止められないのです。今回も、父母の家で夫が父の手元に英文の表紙があるのを見て、何を読んでいるのか気になって聞いたら、「最近の、といってももう50年前の論集だけど」とのことで、聖書に関する英語の論文集を読んでいました。それを聞いて、一時期、なぜか父に認知症の診断が出たのですが、やはり誤診だね、と夫と言い合って帰ってきました。

その認知症との診断で、当時の父はプライドが傷ついて鬱が再発してしまい(哲学者には鬱は持病のようなものですが)、鬱でできないことが増えたのを「認知症のせい」と思ってしまい、いつもより鬱から回復するのが大幅に遅れたということがあります。もしかすると哲学をしない人には、哲学に没頭している老人は認知症に見えるのかもしれません。夫の人は「でも精神科医がそれを見分けられないのはどーよ?」と憤ってましたが。

行って帰ってきた翌日は毒の影響で、休みだったけどバレエのレッスンには行けず、レッスン後の予定だった整体には行き、その後、主治医に喘息などの薬をもらいに。

母の入院手続きなどに出向いた件で主治医に「偉いですね、僕だったらそこまで虐待された過去があったらほっときますけどね」の意のことを言われたのですが、そうするとよその人に迷惑がかかると思うと、最低限はやらないとと思うわけです。というのは、毒親が不平不満からわたしにしたような暴力を職員さんにしたら困るから。‬

子どもを持たなかったのも虐待の連鎖を断ち切るためでしたが、認知症になって理性の箍がより緩んできた親が、なるべく他人に暴力をふるわないようにするのもその一環だな、と。とにかくわたしがされた虐待を、ほかの誰かに経験してほしくはないのです。

 

以下、道中のいろいろ。

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甲府駅構内にて。跨線橋を「こ線橋」と表記しないでほしいわ、ぷんすか、と思いつつ、乗り換え電車を待つ間、身延線を見に行く。

 

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線路沿いになにやらおしゃれっぽい蔵造りの観光ゾーンができてました。背後にタワーマンションがどどーんと建っているのがミスマッチ。観光ゾーン、どんなお店があるのか気になるけど、身延温泉に行くことでもないと、甲府駅では降りないからなー。

 

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お昼ごはんは目を付けていた2015年開業のお蕎麦屋さん。十割なんだけど、つるっとして美味しいお蕎麦でした。夏季は冷たいお蕎麦のみ。ハーブティも地元産。駅から電話したらお蕎麦が残り少ないので、とのことで取り置きしてもらいました。

 

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揚げ蕎麦トッピングのサラダ(写真ではすでに空です)、蕎麦がゆ、蕎麦豆腐、ざる蕎麦と、蕎麦尽くしの蕎麦御膳はわたしので売り切れ。蕎麦がゆ好きなので食べられてラッキーなセットでした。デザートに頼んだクレームブリュレも、たまご風味が強くて美味しい。ハーブティは二種類あるブレンドのうちの一つ、「琥珀」でこれも蕎麦の実が香ります。

 

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