筋肉と生理痛
ほぼ一か月ぶりの更新ですが、わたしは元気です。今日は元気だったけどなんか納得いかない話について。話題が話題なのでお口直しに都度都度、関係なくおやつの写真を入れるよ。
先日、十二年ぶりくらいに子宮がん検診に行った。干支一回り。ほんとはもう少し狭い間隔で行くべきなのだろうけど、行く気にならない理由がある。
というのもわたしは若い頃は生理痛がかなり重く、道端で痛みのあまり吐いて倒れて救急車に乗ったこともあったのだが、その時も、また別の時も、子宮がん検診では異常なし、と言われてしまっていたのだ。
異常なし、ということはつまり、打つ手なし、ということでもある。そんなことが三回も続くと、検診代もばかにならないし、行く気を失ってしまう。
なお、十二年前の子宮がん検診もやはり異常なしであり、「きれいで健康な子宮です!」と言う医師に、「なら、この生理痛はなんなのでしょう」となかばキレ気味に質問したところ、「それは、……血の巡りの問題とか、その、……西洋医学では痛み止め以外ではいかんともしがたい領域で」と言われてしまったのである。やはり、打つ手なし。
だが、その頃から一回八時間ゾンビコースの激痛コースが、一回三〜五時間の死んではいないが痛いコースになり、そして痛み止めは必須とはいえ徐々に軽くなっていったのもあり、また子宮がん検診に行かないままの日々が過ぎた。
それが今回、行こうと思ったのは、去年の乳がん手術入院と、会社の補助がけっこう出ると知ったから。上の女性機能にがんが見つかったなら、下もあるかもしれないじゃない? ということである。特に乳がんは三十代のうちから石灰化からの疑いで検診を受け続けてきての発見だっただけに、子宮がんも検診を受けていなかった干支一回りのあいだに発生しているかも? という疑念が頭を擡げてきたのである。
だが、やはりというかなんというか、子宮がんは発生していなかった。なお、乳がん手術入院時に調べたので、エイズ梅毒その他の性病のたぐいで生理痛が起こっているということもない。
ただ、子宮がんではないが、軽く子宮内膜症になりかけていることが、今回の検診ではいつもと違う結果であった。子宮内膜症というのは、生理後に次の妊娠で受精卵が着床する準備として、子宮の内側に生成されるはずの壁=内膜が、エラーで子宮外に生成されることである。
医師の話では、なりかけなので、平均年齢でいえば、わたしはあと五年くらいで閉経するので、それまで子宮外に生成される内膜が著しく成長しないように半年か一年に一回くらい、検診を受けましょうね、ということだった。
そしてまた医師は言った。
「子宮内膜症になると生理時の出血量が増えたり、生理痛がひどくなったりしますが、そういう時はご相談を」
はい? パードゥン?
子宮内膜症で生理痛がひどくなることがあるのなら、十二年前までの子宮内膜症が見られなかった時期までは生理痛がひどく、子宮内膜症が見られるこの頃のほうが生理痛が軽いのはいったいなぜなのか? なかなか聞く機会もないし、これを聞いてみたところ、驚きの答えが返ってきた。
「生理というのは子宮内にできた内膜か自然に剥がれ落ちるだけでなく、押し出すものなんですね。なので、若いほうがその押し出す力が強くて生理痛がひどいという方はいらっしゃいます」
なん……だと……!
つまり、最近の生理痛の低減は、加齢による筋肉の弛緩によるものだということなのだろうか。なにか、納得がいかない。