読んだり食べたり書き付けたり

霊長類ヒト科アゲアシトリ属ジュウバコツツキ目の妄想多め日録

高畑勲展@東京国立近代美術館

終了直前ギリギリに高畑勲展。けど、天才の仕事を、天才性の求められない仕事をしている凡人が仕事前に見るもんじゃないですね。仕事とは……。仕事って、なんだっけ……。みたいなことになるので。

というのも、とにかくその才能と容赦ない仕事ぶりに圧倒されるわけです。身終えるとグッズとか買う気も起こらないくらい。本は買ったけど。

 

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宮崎駿も自分のアニメを作りたいという気持ちと同時に、「このままこの人といるとすり潰されるのでは」という恐怖で途中から逃げ出したんじゃないだろうかと、『母を訪ねて三千里』での製作陣の言葉から邪推したほどの容赦なさ。むしろ最後のかぐや姫までつきあった背景の男鹿和雄たちは凄い!

迷ってる方は最終日にぜひ。なお図録は先払いの自宅配送になります。あと音声ガイド借りたんだけど、これがとてもよかった! 関係者の肉声コメントが聞けます。この音声ガイド含め、監修者や近美のキュレーターさんの仕事ぶりも容赦なかったです。凄いものを見ました(ただ、入り口付近の遡る年譜だけは、逆流してくる人の流れを考えてほしかった……)。