【気になる言葉】足蹴り/ポーク/豚コレラ
十か月ぶりに戻ってまいりました、「気になる言葉」シリーズ。今回も複数セットでお送りします。
◆足蹴り
足蹴にする、からの転用なのだろうか。しかし、蹴るのは足で行う以外にどこでできるのかというとを考えると、「朝の朝食」のような重複表現なのでは。
膝蹴り、の場合は足もしくは脚のどこで蹴っているのかを明確化していると思われるので、足蹴りのような違和感はないのだが。
◆ポークは豚か豚肉か
混んだ通勤電車で見るともなく網棚上の広告を見ていたら、気になるところが何点か。
(1)「アメリカン・ポーク」と書いている同じ欄で「国語」と書いたら、それは「米語」だと思われないだろうか? 「日本語」じゃダメなの?
(2)下線はない。
(3)ピッグ(豚)ではなくポーク(豚肉)の時点で、豚のキャラクターのような生体ではなく、すでに食肉として加工されたものが輸送されてくるはず。食肉加工された豚肉の考えていることがわかったら、怖い。
◆豚コレラ
豚コレラ。この言葉が最初に文字としてみなさんの前に登場したとき、どう読むと思いましたか? わたしは「ぶたこれら」だと思っていました。というか、今も新聞で「豚(とん)コレラ」とルビが振られていると、「あ、そうだ、トンコレラだった」と思うくらい。
でも変だなあ、それなら「鳥インフルエンザ」は「とりいんふるえんざ」じゃなく、「ちょういんふるえんざ」と読むはずでは? でもこれだと「蝶々が媒介するインフルエンザ」と間違われるか。それにしても「とんこれら」って「とんからり」みたいで、隣組の歌が脳内でリピート再生されてしまいます。