世界人権宣言71年
明日は国連による世界人権宣言から71年目の人権デー。これに先立ち、チベット、ウイグル、南モンゴル、香港の支援者などが合同で、12月7日に東京・浅草でピースマーチを行いました。
あいにくの空模様でしたが、土砂降りになることなく、無事にピースマーチを終えることができました。
このピースマーチに先立ちStudents for a Free Tibet Japanは、午前中には中国政府による人権弾圧を受けているチベット、ウイグル、南モンゴル、香港の人々と、東京・西麻布の中国大使館前でアピールを実施し、基本的人権の尊重を訴え人権弾圧の即刻停止を求める声明文を発表しました。
そんなわけで明日、12月10日は世界人権宣言71年目の人権デーなのですが、日本国内では入管での収容者への不当な扱いが止みません。
また、アジアでは中国でのウイグル人やチベット人など少数民族への圧政、香港での抗議活動への当局の暴力的な排斥、ミャンマーではロヒンギャ族の迫害が続いています。
SFTJの声明文にもありますが、チベットでは12月8日にアムド地方で20代の若者が焼身抗議を行いました。情報統制のため、生死は不明です。アムドでは11月26日、圧政への抗議で24歳の若者が焼身抗議を行い、亡くなりました。11月4日にはアムド地方で23歳の若者が、やはり焼身抗議で亡くなっています。
また、チベットの遊牧民で環境活動家のA-Nya Sengdra は近々、裁判にかけられます。彼は自身が関係していない犯罪の咎で、10年の刑に直面しています。
2018年9月4日にGade郡の治安部隊によって逮捕されたA-Nyaは、拘留されてから最初の48日間、弁護士に連絡を取ることもできず殴られ、拘束されました。彼の勾留期間は2018年から何度か延長され、弁護士からの保釈請求要請は拒否されました。彼の妻や家族も拘留中のA-Nyaとの面会が許可されないまま、彼の裁判が始まろうとしています。
チベットの遊牧民で環境活動家のa-nya Sengdra は今週、裁判にかけられます。彼は自身が関係していない犯罪の咎で、10年の刑に直面しています。
— SFTJapan (@SFTJapan) 2019年12月8日
中国法務大臣にメッセージを送信することでa-nya Sengdra の即時釈放を求めてください。 #FreeAnya #StandUpForTibet https://t.co/IBLQjcE7gn
このような不当な拘留や一方的な裁判は、チベット人やウイグル人、また民主派の漢民族に関しても、これまで何度となく繰り返されてきました。
日本でも中国に対して抗議の声を上げ続けることが何より重要です。このような国の為政者を国賓として招いていいものかも含め、人権について考えていただきたいと思っています。
なお、A-Nya Sengdraについては、アムネスティーによる署名フォームから、中国の法務大臣にメッセージを送信することで、A-Nya Sengdra の即時釈放を求めることができます。
Release Tibetan Environment Activist: A-Nya Sengdra
https://actions.tibetnetwork.org/release-tibetan-environment-activist-nya-sengdra
パソコンの前で、あるいは自由にどんな情報を見ても逮捕されないスマホから、入力してクリックするだけです。ご協力をお願いできれば、と思います。
香港については、「今、香港で起きていることを語ろう。」というイベントが、12月14日の午後2時から東京大学・駒場キャンパスであります。
入場無料ですが、参加する際はリンク先にあるリンクから事前申し込みが必要です。
また、同じ14日午前中には駒場キャンパス近くのコラーニングスペースKOMADOで、最近の香港情勢について香港中文大学Ph.Dの石井大智さんをお呼びして語る会「香港で今、何が起きているのか。〜香港中文大学院生からの報告〜」が開催されます。
facebook.com
この会については、石井大智さんのアカウントで当日Facebook liveを配信する予定とのこと。
https://www.facebook.com/daichi.ishii