そこそこ奇病、打つ手なし
新年早々、モンドール病というものになってました。洋菓子店みたいな名前のこの病気、重病でも難病でもなく、命の危険もないのですが、治療法も特になし。
こちらのPDFがわかりやすいと思うのですが、中年期以降の女性、乳がん手術後の女性に出がちな病気です。
たしかに乳がん手術後からときどき、手術した側の胸の下の脇腹やや身体の前側に、引き攣れたようなちょっとした痛みを感じることがときどきありました。といっても、一年に一、二回、数日間という感じで、感覚としては軽い肋間神経痛が体表で数日間、起こっているような感じで、まあまあやり過ごせます。ちなみにモンドール病の痛みがどのように起きるのかというと、
(1)静脈に血栓ができてその静脈が皮膚側に張り付く
(2)静脈が張り付いている皮膚が伸びる動きをすると、静脈ごと動きに連れて引っ張られて痛い
と、いう具合です。
しかし今回は以前より格段に痛く、うつぶせになると痛い。バレエのレッスンも一回、諦めたくらい痛い。しかもなんだか前より痛みのある部分の筋状の筋肉かリンパ腺っぽいところが盛り上がっている。乳がんがリンパ節に転移してても困るし、というかそれでここまで痛かったら終活を考えるレベルなので、かかりつけ医に診てもらいにいきました。
そのときの様子がこちら。治療法なし、長くて三~四週間、痛みが治まるのを待つしかないというのは、なんとも歯がゆいものですね。
しかし、わたしの場合、血栓ができて盛り上がっている血管が張り付いている部分は四~五センチなのですが、人によっては三十センチ、脇の下から腕を通って手首にまで至る場合もあるそうで、うーん、それは痛かろう。
なお、中年期以降の女性が主な患者であるモンドール病ですが、好奇心のままにいろいろ読んでいたら、陰茎に発症する例というのを読んでしまいました。わたしには備わっていない器官が読んでいる間、痛い感じがずっとしていたので、それについてのリンクを張るのはやめておきます……。また一つ、大人になった気分ではあります(いや、年齢的には五十代に突入し、もう充分、大人なんですが)。
あ、大人といえば、はたちのみなさま、おめでとうございます。世の中にはこんな重大でもない奇病が潜んでいるので、おかしいな、と思ったらぜひ検診へ! 行っても打つ手なしっていうケースもこのように、あることはありますが、安心代だと思って。わたしも自分がはたちのときには、こんな奇病の存在も、ましてや自分が将来、罹るとも思ってもいませんでした!
今週のお題「二十歳」