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霊長類ヒト科アゲアシトリ属ジュウバコツツキ目の妄想多め日録

ストーリーが歪むほどの美

ありえないけど、仕事がなくてお金はある、という状況なら、パリオペ全日通ってるんだろうなあ。だってやっぱりマチュー・ガニオのアルブレヒト、見たいじゃないですか! ただオネーギンは……、なんというかマチューが美しすぎてストーリーが変質してしまう気がするんですよね。考えすぎ?妄想しすぎ?

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ちなみにもともとオネーギンとレンスキーはBL妄想しがいのある関係性なんですが、マチューがオネーギンだと考えるとすごく妄想が捗るんですよね。「このオネーギン、美しすぎるし、みんなが参っても仕方ないよね! 当然、レンスキーもだよね! レンスキーはオネーギンが交際相手や結婚相手を見つける前に、自分が殺すか殺される方がましって思って決闘まで持ってったんだよね?」って。

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白鳥の湖』の王子だと、手塩にかけて育てた家庭教師が「あんなぽっと出の小娘には渡せない!」って、白鳥との仲を裂く話だよねって思うし。思いませんか? この動画なんて、最後のほうで家庭教師にお姫様だっこ的なことまでされてますし……。

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見たことないけど『海賊』にマチュ―が出ていたら、「この海賊は実は小さい頃貴族に捨てられてて、このバレエは貴種流離譚の一場面なのでは?」とか妄想してしまいそう。こちらの動画はいろんなダンサーの『海賊』のアリ。

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逆にぴったりだな、と思うのは『ラ・シルフィード』。美しい妖精でさえちょっかい出したくなる美しきマチュ―! 自分の美しさが自身を破滅に追いやってしまう、ファム・ファタルと自分を一人二役でやってる感があります。

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『マノン』も、原作では一人、生き残った男性主人公デ・グリューが、親友が美しい友情のもと、迎えに来て終わるのですよね。しかもマノンと違って家柄もいいし、後ろ盾もあるので、フランスに帰ってもすぐ元の人生に戻れるわけで、「あれ? これって破滅してるのマノン兄妹や流刑地の行政官とか周りの人で、デ・グリューはさして深手を負ってないんじゃ? むしろマノンがファム・ファタルって言われてるけど、実はデ・グリューが魔性様?」と考えると、ストーリーを歪ませるほどの妄想を掻き立てる美貌のマチュ―に、実にふさわしい役柄だな、と思えてくるのです。

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そういえば破滅する美青年としては、『失われた時を求めて』に材を採った『モレルとサン・ルーで、悪い男モレルに誘惑されるサン・ルーを演じていましたね。ふふふ……。

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