さいきんの日記
◆鵜飼いとフォアグラ
鵜飼いの話になった。
わたし「鵜飼いってほんとひどいよね、鵜の上前を…」
夫の人「上前どころか!」
わたし「えー、仕事上がりにはもらえてるんじゃないの、鮎」
夫の人「鮎だといいね……」
わたし「鵜『この混合餌相変わらず不味いなー。生きた魚食いてぇな』とか?」
夫の人「そうそう」
わたし「フォアグラ反対派は鵜飼いには反対しないのかな」
夫の人「鵜飼いをまだ知らないんじゃない?」
鵜飼い、知ったらやっぱりフォアグラ反対派は反対するのだろうか。鵜飼い、方法としてはフォアグラの逆だけど。
◆5Gの恐怖
二つほど、5Gと新型コロナウイルスを関連付けているトンデモ科学なブログを見かけました。新型コロナウイルス流行地は開発に中国から人員が大量に入ってるのが理由、とかいう人種差別を狙ったデマかと思いきや……。いちいちリンクは張りませんが、こういう「電子レンジで調理したものを食べていると癌になる」的な言説って何周目でしょうね。科学教育の失敗をひしひしと感じます。
なお、5Gの実際的に怖い点は、人の監視がこれまでよりずっと簡単にコストをかけずにできるようになること。そしてその技術を中国が世界中に提供していること。また、この技術を中国が提供しているということの恐ろしさからの抵抗を、国単位ではアメリカと日本くらいしか示していないこと。
5Gのネットワークで世界が覆われると、中国にとって不都合な人物の動向を、中国はいつでも把握することができるようになるんです。こういうニュースを目にしたことがあると思うけど、これはそういうことです。
アメリカは安全保障上の観点から、5Gと相性のいいファーウェイの携帯端末を浸透させたくない。そしてアメリカは日本にもそれを求めているということなのです。
◆Netflix『愛の不時着』にはまった
貧血気味&喘息持ちの花粉症患者としては、新型コロナウイルスに接触する機会をなるべく減らすべく、バレエのレッスンにも行かず(血涙)、休みとなると近所にちょっとお買い物に行って、帰宅してきて積読本の消化をしています。
が、設定があまりに面白そう、というか荒唐無稽で興味深く、一話めを見てしまったらすっかりはまってしまったのが、Netflixの『愛の不時着』。韓国ドラマどころか、そもそもドラマをほとんど見ないのに! でもこの設定にはそそられます。
某月某日
本来はここまでの話だったのでは? という半分くらいまでの話数まで見た。ネタバレにならなそうな感想メモ。
・メインカップル男子が髪型その他がボトムズのキリコを思わせる
・北の軍隊描写を見ていると、人民解放軍がチベット人やウイグル人にしていることが思い起こされて心が冷える
・ヒロインが若い頃の中島みゆきに見えてくる
某月某日
十話。独裁政治下のつらい話で泣き、鬼上司のヒロインの生還に恐怖で蕁麻疹を発生させながらも泣いて喜ぶ部下のおっさん(『エロイカより愛を込めて』のエーベルバッハ少佐の部下Bを彷彿とさせるキャラ)にもらい泣き。そしておじさんはどこでも指を舐めて書類をめくるのね……。
某月某日
十一話。北朝鮮が舞台のときは周りに人があまりいないシーンが多かったから感じなかったけど、韓国が舞台になってからは、男性主人公がハンサム&高身長すぎで、ソウルの街中にいると美しすぎて浮く! ハンサムすぎることが脚本にもきっちり取り入れられているのがまた可笑しい。ああいうハンサムと付き合いたい、というより、ああいうハンサムになりたい!と思う。ただ、北の特殊部隊服、かっこよすぎじゃない?
某月某日
Netflix『愛の不時着』十二話。ダメ! 絶対! 独裁政権! でも隣組で見張り合うはずの主婦たちの人情に今日も泣かされた。一話一話が一時間半近くと長いのと喜怒哀楽そしてお笑いを詰め込んだ脚本が上手いので、ここまで見てくるとレギュラーメンバーはもう、よく見かける近所の人や、同じフロアの同僚くらいに思えてくる。
そしてネットゲームやSNSでの自己承認欲求って、ほんとに恐ろしいなと他人ごととしてドラマで魅せられて再認識。
某月某日
Netflixの『愛の不時着』見終わった。2時間近くある最終回はかなり泣いた。全体通して特に、おっかねぇおばちゃん達の「連帯」と、男性主人公の「顔天才」なハンサムっぷりにやられた感がある。好みというわけではないのだが、あまりに美しすぎ、完成度高いお顔すぎて! それもシリアスなシーンにもちょいちょいお笑いをぶっ込んでくる脚本の上手さあってこそだけど。
ただこのドラマ、わたしにとって一番の謎は、サブヒロインのソ・ダンの叔父さん。よくあれで出世もして生き残ってられるな……。
ただ、やはり北朝鮮の特権階級と、韓国のセレブだから成り立つストーリーなので、北朝鮮の特権階級じゃない人々や、日本だけでなく世界各地から拉致された人々のことがちらちらと気になってしまって、複雑な気持ちもあります。
あと、日本語タイトルが昭和歌謡みたいで、ひとに勧める時に口にするの、ちょっとためらう。