ダムタイプ「2020」(12/25~27映像配信)
コンテンポラリーダンスを見るのには、クラシックバレエとは違う集中力を要すると思う。ダムタイプの十八年ぶりの新作のこれは、リアルで見る方が集中力がもつパフォーマンスだろうなーと思いつつ、二回に分けて見た。後半に行くに連れ池田亮司の表現にダンスのそれが従属してるかなとも感じたけど、面白かった。
思うにクラシックバレエは既知のものをいかに超えるかを迎え撃つようにみるけど、コンテンポラリー、特に初見のものはどんなところをどんなふうに刺激されるか未知なので、アンテナを張り巡らせて待ち受けるように、つまりは警戒しながら見るので、クラシックバレエとは見方が違ってくるのだと思う。幕間にがくんと眠くなるのもたぶんそのせい。
その意味でこの作品に限らず、生ではなくウェブでダンスを見るにはノイズキャンセリングヘッドフォンでの鑑賞をおすすめしたい。この作品はバレエと違って「言葉」も舞ったりするので。