読んだり食べたり書き付けたり

霊長類ヒト科アゲアシトリ属ジュウバコツツキ目の妄想多め日録

舞台

Noism0+Noism1+Noism2『春の祭典』

大雨の東京から新幹線に乗り、トンネルを抜けたら夏の国だった新潟で、「ストラヴィンスキー没後50年Noism0+Noism1+Noism2『春の祭典』」*1を見た。 新潟市には「りゅーとぴあ」という愛称の新潟市民芸術文化会館がある。その劇場の専属舞踊団がNoism(ノイ…

三つの『赤い靴』

来日予定だったのが新型コロナ禍で中止になったマシュー・ボーンの『赤い靴』を映画バージョンで見た。このご時世で以前のように隣に他人がいての映画鑑賞はちょっと控えたいというバレエ好き、映画好きが、ル・シネマでの座席を市松状に間引いての上映に殺…

人間らしい生活、それは「暇」。ギ哲は正しい

時短勤務がまた始まりそうです。一か月で元の体制に戻すのは無理があると思う感染拡大状況だけれど、どうなるのでしょうね。けれど、時短勤務でまた生活時間がずれまくっていくのだろうな……、という予感がひしひしと迫ってきます。時短なのに、なんで?と思…

自宅劇場気分づくり

新型コロナ前は隙あらばバレエや演劇を見に劇場に行っていた。なにごとも遅刻しがちなわたしだが、劇場に行くのに遅刻したことは1〜2回しかない。 ところが新型コロナ流行後にSTAY HOME 向けに世界各国のバレエ団や劇場の演目がネットで見られるようになって…

ダムタイプ「2020」(12/25~27映像配信)

www.youtube.com コンテンポラリーダンスを見るのには、クラシックバレエとは違う集中力を要すると思う。ダムタイプの十八年ぶりの新作のこれは、リアルで見る方が集中力がもつパフォーマンスだろうなーと思いつつ、二回に分けて見た。後半に行くに連れ池田…

東京バレエ団「M」モーリス・ベジャール振付@東京文化会館

三島由紀夫没後50周年記念公演とのことで十年ぶりに上演されるバレエ、三島由紀夫をモチーフとしたベジャール作品「M」を見てきました。 www.youtube.com ベジャールが能や狂言、歌舞伎、盆踊りの日本の踊りの動きに精通していて、スムーズにバレエに取り込…

サラダ音楽祭メインコンサート@東京芸術劇場コンサートホール

salad-music-fes.com とても久しぶりにホールで生オケ生ソプラノ生オルガンを聴いている体感で、自分がいかにこれを欲していたのかを実感して涙ぐんでしまった。 NoismはB席しか取れなかったのもあり、やや見づらいところもあったけど、満足。大満足ではない…

バレエ鑑賞と「STAY HOME」

お題「#おうち時間」にふさわしく、ネット経由でバレエを見ることが多くなった。欧州での「Stay Home」期間中、さまざまなバレエ団が寄付を募りつつ作品をウェブで期間限定公開しているのだ。 しかし、わたしは時短勤務になったとはいえ相変わらず出勤を要す…

春の憂鬱

花粉症持ちなので、例年、春は憂鬱なのだが、今年は新型コロナでいろいろと生活にめんどくささも加わり、憂鬱度が分度器で30~50度ほど上がっている。 花粉症のほかに喘息持ちで嗅覚障害もあり、膵臓と腎臓の機能が弱めで、ちゃんとした食生活をしていないと…

パリ・オペラ座バレエ団2020日本公演追記

先日、「ああ、今頃オネーギンの、そして今回の引っ越し公演の千穐楽……」などと思いながら調べ物をしていて、鑑賞記に漏れがあったな、と思い出したので、追記。 ◆『ジゼル』 パトリス・バール版の、ジゼルの父が誰であるかを示唆する目配せのある舞台でした…

パリ・オペラ座バレエ団『オネーギン』@東京文化会館

先週の厳重な体制に加え、「舞台の出演者に対するブラボーなどのご声援は、飛沫感染防止のため必ずマスクをご着用のうえでお願い申し上げます。」などの注意事項が加わっての公演。 www.nbs.or.jp マチュー・ガニオのオネーギン回と迷って、ユーゴ・マルシャ…

パリ・オペラ座バレエ団『ジゼル』@東京文化会館

www.youtube.com 二月二十八日のソワレに行きました。この前日がドロテ・ジルベールのジゼルとマチュー・ガニオのアルブレヒトで、チケットを取るときかなり迷ったのですが、レオノール・ボラックのジゼルとジェルマン・ルーヴェのアルブレヒト、とくにレオ…

このホールの動線がヤバい!

先日、池袋の東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場) というところで初めて観劇したのですが、 ここで避難することにならないといいな~、 と思いながらの観劇でした。 以下は1階座席表を見ながらお読みください。 座席表 (1)一階後ろ五列の壁際席…

『Noism15周年記念公演』@めぐろパーシモンホール

noism.jp 15周年記念公演ということで、これまでのNoism長編作品群を短縮してオムニバス形式に編み直した『Mirroring Memoriesーそれは尊き光のごとく』 と、新作『Fratres Ⅰ』。 www.youtube.com Noismは、これまで見たいと思いながらもなかなかタイミング…

マシュー・ボーンの『スリーピング・ビューティー』

www.hmv.co.jp 喉を悪くしてバレエのレッスンは諦め、薬湯を飲みつつ、BDを買ったはいいけど見てなかったマシュー・ボーンのスリーピング・ビューティーとそのメイキングを鑑賞。あらすじを読んで、メリーベルを身分違いのエドガーが迎えにくる話かと思いき…

アクラム・カーン版『ジゼル』二度目@東劇

新年初映画館、かつ二度めのアクラム ・カーン版『ジゼル』は夫の人と一緒に。夫の人曰く「群舞がテクでいうと三角波がビシッと立ってる感じでとてもイイ! ただパドドゥはあんまり……」。 パドドゥはわたしは違和感なく見ていたけど、クラシックバレエ的な「…

2018年に見た映画

映画館に見に行こうと思って行けなかった作品がけっこうあった気もしますが、まずはベスト10を。 ❶『パッドマン 5億人の女性を救った男』インド映画に必須といわれる九つの要素をしっかり活かしつつ、発明家の理解されなさと孤独、焦燥がじりじりと迫ってく…

さいきん見たバレエ関連映画四本

腰が治らずバレエのレッスンに行けていないので、自然と(?)映画を見る回数が増えていました。しかも、バレエ関連映画ばっかり。 『マチルダ 禁断の恋』@恵比寿ガーデンシネマ www.youtube.com 「仕掛けられた恋」「ロシア最大のスキャンダル」とかいう宣…

アクラム・カーンの『ジゼル』@東劇

www.youtube.com イングリッシュ・ナショナル・バレエ(ENB)団による、振付家アクラム・カーンによるまったく新しい『ジゼル』の映像版を東銀座の東劇で見てきました。東劇での上映期間は11月30日~12月6日、間をおいて12月14日~21日なのですが、その前半…

『白鳥の湖』シュツットガルト・バレエ団@東京文化会館

フォーゲルとアマトリアンの『オネーギン』と同じ主役ペアでの『白鳥の湖』。同じペアで見た『オネーギン』もそうでしたが、メリハリ効いたアリシアに持ってかれたというか、最後まで運ばれた感じが強い『白鳥』でした。とはいえなにかこう、釈然としないも…

『オネーギン』『マチュー・ガニオ ポートレート』『ボリショイ・バレエ 2人のスワン』

シュツットガルト・バレエ団メンバーの初日か、『オネーギン』が国民的作品の国のバレリーナのディアナ・ヴィシニョーワがタチヤーナの二日目か、それともオネーギンがパリ・オペラ座バレエ団のマチュー・ガニオの三日目か、悩みに悩んで初日のチケットを取…

英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2017/18『白鳥の湖』@TOHOシネマズ日本橋

www.youtube.com ロイヤルバレエの『白鳥の湖』改訂版を映画館で。最終日だからか、平日だけどかなり席は埋まっていました。 マリアネラ・ヌニェスとワディム・ムンタギロフの主役二人が安定を超えて光り輝くようなバレエで、衣装や背景、舞台美術を見る余裕…

あらためての世界バレエフェスAプロ覚え書き

当日は通常よりかなり早起きでクラスレッスン見学会のあとのAプロ鑑賞だったため、記憶が飛んだり曖昧なので、覚えている分だけ。 ◆エリサ・バデネスとダニエル・カマルゴの「ディアナとアクテオン」。カマルゴの「肉体が衣装です」っぷりがまずすごい。バレ…

世界バレエフェス〈ガラ -Sasaki Gala-〉とファニー・ガラ

Aプロ、Bプロと見てきた三年に一度のバレエフェスも今日で終わり。数日ずつの公演のA・Bプロとは違って一日だけの公演のみのガラは、チケット入手の競争率が高くて、これまで見たことはありませんでした。が、「コンテンポラリーが多い」とか「最後にダンサ…

世界バレエフェスBプロ

今日は世界バレエフェス Bプロへ。昨日が遅番の勤務日だったのでなかなか起きられず、前奏の間に席に滑り込むという迷惑行為を働いてしまった……。鑑賞中は、今日は朝のクラスレッスン見学がなかったのと、2回目の休憩にレストランでサンドウィッチを補給した…

世界バレエフェスAプロ・クラスレッスン見学会

三年に一度の熱狂の祭り、開始。というわけで昨日は世界バレエフェス出演者のクラスレッスン見学会で朝から上野の東京文化会館へ。上野公園のなかを通って来たのですが、それでも暑く、開場までカフェで涼んでいました。 さすがの暑さに朝9時過ぎだけどテラ…

『リーズの結婚』@東京文化会館

www.youtube.com いきなり愚痴ですが、一昨日、五月二十七日のバーミンガム・ロイヤル・バレエ団、『リーズの結婚』の東京シティの演奏もひどかった……。 「一週間前の『眠りの森の美女』より少しまし?」と、夫の人に言ったら「(『眠り』の)チャイコフスキ…

絶対音感の幸不幸

先日、また絶対音感持ちの弊害を感じることがあった。感動的とうわさの、85歳の女性が弾くシューベルト動画を見たのだ。 9post.tv たしかに演奏は感動的だ。だが、微妙な音のズレに、調律〜! 誰か調律師を〜〜! と聴覚が悲鳴を上げる。ヤマハのこれなら出…

東京バレエ団ファミリー公演『真夏の夜の夢/セレナーデ』@東京文化会館

最初の『セレナーデ』が夢のように美しく、かつチュチュの衣装デザインのおかげで妙にエロティックでハァハァしました。なのに両隣のおばさま二人とも寝てるし。こんな美しいものを見逃すなんて、もったいない! https://twitter.com/TheTokyoBallet/status/…

4/28からは相田みつを美術館でチベフェスPart2

アースデイ東京でチベット紹介エリアに来ていただいた方、ありがとうござました! 例年、二日のうち一日は荒天なので心配していましたが、二日とも快晴! 暑いからTシャツが売れるかしらと思っていましたが、意外と例年ほどには売れず。チベット医学に基づい…