遠山敦・うなぎまぶし・消失
ようやくあるべき場所に遠山敦*1の絵を飾ることができた記念、というわけでもないけど、気になってた近所のお店でうなぎまぶし。お昼の営業時間だいぶ過ぎてたけど、覗き込んだら愛想よく入れてくれた。そして、てっきり一階だけだと思っていた店舗には地下があり、そちらへ。ちらほらとほかにもお客さん。赤い半纏着たしろうさぎなど、かわいらしい和小物が飾ってある。
うなぎまぶしは最後の出汁茶漬けでもっとも味が完成される仕組み。〆に、おばあちゃんが麦茶出してくれたようなグラスでアイスコーヒー。
食後、バ ング ント展、ミュージカル・バトン、攻殻TVシリーズ2ndについて思考がぐるぐるする連れとぽつぽつと話す。考え事に関してわたしは彼に、緻密さと飛躍力でまったく歯が立たないので、実際に彼がどのようなイメージを持っての考え事をしているのか、うすらぼんやりとしかわからず、隔靴掻痒。
バ ング ント展の消失について、そのとき話したことをメモ。「神はいない」と否定できることにより、神の存在を容認するというような、安易な神秘化という落としどころに嵌められたくない、自身の行為そのものより、それへ到る過程(心的過程とか動機とか言ってもいいかもしれない)を考えて欲しいとア ヤ ズ*2自身が考えていただろうことは、「こともなげに外に出てくる」イメトレを彼が箱の中でしていた*3ことなどから察しはつく。
しかし、ウェブ上で見られる感想からは、わたしも含め、彼の帰還それ自体による感情的なインパクトのほうがより多く汲み取れるようだ。
それにしても、彼が箱の中で感じたことを、次にどのように表現するのか、今からそれが楽しみでならない。同時に、彼の天才のみが享受することのできた箱の中の体験を、凡人である自分が体験・体感できないことが、激しく妬ましい。
その後連れは帰省、わたしは担当さんが辞めてしまう美容院に行き、ハンズに日用品買いに行ったらハンズメッセ中で大混雑。買おうと思ってたシューストレッチャーがすこし安くなっててほくほく。夜は、いつも本やマンガやDVD貸してるからか? なぜか折に触れ晩ごはんをご馳走してくれるご近所の熟年夫婦と東急本店前土風炉へ。ここも外からはわからないくらい広くてびっくり。新さんまの刺身、もっちり豆腐、十割蕎麦の梅おろし蕎麦などがおいしい。ちょい食べ過ぎ。
*3:「大友良英のJAMJAM日記」8/25等参照>http://d.hatena.ne.jp/otomojamjam/20050825