読んだり食べたり書き付けたり

霊長類ヒト科アゲアシトリ属ジュウバコツツキ目の妄想多め日録

2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧

Howling in the Night 2016〜押井守、戦争を語る@アカデミーヒルズ49

今年の「押井守 戦争を語る」15回記念Tシャツ。受付で同じ柄のバッジを渡されたときに、 「ええっ、15回記念で筒井康隆来るの?」 と、激しく勘違いしたが、もちろんそんなことはなかった。 登壇した岡部さんもこの髪型ではなかった。

『垂直の記憶 岩と雪の7章』山野井泰史、ヤマケイ文庫

[rakuten:hmvjapan:11154153:image]なんというか、山野井泰史・妙子夫妻は、一般人とは人種が猿人と原人レベルで違うな、と読んでいると圧倒される。 僕は初めてのヒマラヤ登山で、八◯◯◯メートルの頂に立てた幸せな人間になったのだ。この場所が僕には天国の…

『凍』沢木耕太郎、新潮文庫

山野井泰史は偉人だが、妙子はその上を行く超人だと改めて思う再読。彼女が持病がなく、高所でもばりばり食べていたら、世界の壁の登攀史はどうなっていただろう。そんなことを考える。そしてそんな夫妻の世界をここまで書いた沢木耕太郎もすごい。リアリテ…

『エヴェレスト 神々の山嶺』@立川シネマシティ

『エベレスト 3D』が客観的な映画なら、こちらは主観的な映画。怖いのは山ではなく、山に執着する山ヤの業なのがよくわかるホラー映画であり、絵面的・熱さ的に登山BLでもあり。そもそもBL展開向けの材料が多すぎ。深町が声もなく泣きながら羽生の写真を焼く…

『Mr.ホームズ 名探偵最後の事件』@立川シネマシティ

せつなかった。脳の老化と闘う93歳のホームズを、70代後半のイアン・マッケランが演じる。真田広之演じる梅崎が、ホームズを日本に呼び寄せた魂胆が明らかになるにつれ、広島の爆心地に連れて行き、そこに生えている山椒を持ち帰らせた意味を考えてしまう。…

『外道クライマー』宮城公博

漫☆画太郎作品を読むときのように笑い、映画『エベレスト 3D』を見るときのようにゾーッとする、そして『ルパン三世 カリオストロの城』での空中でのルパンや地下や水中でのルパンを強烈に思い起こさせる一冊だが、「魂を揺さぶられる」なんていう形容詞はこ…