2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧
熱い本です。通勤電車の中なのに、星飛雄馬のような粘度のある涙が、何度もこみあげてきます。スポーツルポだからといっても、けっして、さわやかな涙ばかりではありません。むしろ、どうしてここまで来たのに、こんなことでチャンスを手放さなきゃいけない…
サチエのキャラクターに関しては『るきさん』その後? という感じはやはり、あるなあなんて思いながら見ているあいだに、頭がゆるゆるともみほぐされて、泥棒まがいのおじさんがおにぎりを食べるシーンで、泣くという自覚もなく涙がにじんでいた。しかし、そ…
小ぬか雨の降り続く横浜。元町・中華街駅で降りて、ほんとにこっちでいいのだろうか…と、怯えながら倉庫街のような方へ。会場は、むかしは進駐軍のクラブだったという横浜BAY HALL。たしかに、その名にたがわぬ立地でした。そして、ツアー副題とは裏腹に、最…
入ると、右下に黒猫堂と書かれた緞帳のふりして十二単の平安女性が、薄いスクリーンに映し出されている。時間になると、今度はそこに降りしきる雪。最初、花吹雪かと思ったのだが、椎名林檎が綿帽子に花嫁御寮の姿で、和傘差して登場して『雪国』歌ったので…
タイトルと正反対に、まったくまとまっていない舞台。アマゾンの「内容」によると、こんな話。 太陽の塔から落っこちて、お父ちゃんが死んで…。1970年代の大阪を舞台に、ウンコな哲学者や女性革命家たちの巻きぞえくらい、母娘三代、“お金に泣かされっぱなし…
20年くらい前に雑誌「Olive」で紹介されていて、ずっと気になっていた映画『エル・スール』を、先日初めて見ました。感想:こんな暗い話だなんて思ってもみなかったよ、ママン…Orzちなみに、「Olive」誌面から勝手にわたしが妄想していた『エル・スール』の…
ウソ戦後史を、いかにも、いかさまに、時折、うそっぽいほんものを織り交ぜて、ほんとらしくしつらえた、監督久々のギャグ映画!なんだが、えーと、監督の実写映画は寝なかったことのない私。今回も、寝てしまいました。だって薄暗い画面に延々続くモノロー…
週刊誌でのおとぼけぶりは、前書きのみ。本文では実に真摯に「哲学するってどういうことか」をこれ以上噛み砕けないくらいにやわらかく、しかしガチンコ勝負で講義するツチヤ教授の真の姿に、冗談でもお世辞でもなんでもなく、心が洗われる思い。初歩的な質…
旧名:猩紅熱たらいう病気にかかり、寝正月ならぬ、寝込みゴールデン・ウィークでした。とほほ。その前に見たり読んだりしたものなど。