読んだり食べたり書き付けたり

霊長類ヒト科アゲアシトリ属ジュウバコツツキ目の妄想多め日録

2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「Howling in the Night2006〜押井守、《戦争》を語る」

雨だったので、防水爪皮つき下駄でお出かけ。今年も一泊二日のゼミ合宿のような濃度の押井守祭でした。そして、書く仕事を終えたばかりのせいなのか、ラ・ロシュフコーの箴言ばりの名言が次々と。以下、このイベントのお約束の口外禁止事項には触れないと思…

立ち食い蕎麦・戦争・恋愛

お応えできず、すみません

この日記は読闘で食闘な日記なのですが、検索でここにたどり着く方々の様子を見ていると、食闘読闘日記にしたほうがよいように思われます。いつも、「食関係の単語で検索されている率が高いなあ」と、思っていたのですが、試しに近々のある日の73件のうちわ…

検索でいらっさる方々

曾祖母とブラウン管

母方の曾祖母は、いったん言い出したらきかないきつい性格だった。たとえ、いったん言い出したそれが、間違っているとわかったとしても。 ある時、わたしの母の弟、つまり、曾祖母にとっての孫が、なにげなくこう聞いた。「おばあちゃん、テレビに入ってるの…

祖父と着せ替え人形

終戦後、ただちに研究員として世界各地を出張する生活に入ってしまった祖父は、しかし、長女であるわたしの母に、たくさんの新しいおもちゃや、綺麗な絵本を贈った。その中で、今も自宅にある着せ替え人形は、髪の毛用のカーラーまでついて、傾けると目をつ…

祖父とうどん粉湯

父方の祖父と同じく、母方の祖父も、戦争中は徴用されなかった。徴用の替わりに、専攻が生物学系、それも霊長類研究という関係から、大東亜共栄圏とか五族協和のため、理論的でっちあげをしろと指示されていた可能性も否定できない。さてしかし、戦争が本土…

むかしきいたはなし

映画『ザ・コーポレーション』

ザ・コーポレーション作者: ジョエル・ベイカン,酒井泰介出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2004/11/10メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 19回この商品を含むブログ (30件) を見るこの映画*1を見て言うならば、イヴァン・イリッチのいう「学校化社会」*2…

曾祖父と御前相撲

母方の祖母・みっちゃんの父、つまりわたしの曾祖父・Aは、帝大教授のかたわら内裏勤め人でもあり、彼の直上の上司は明治天皇であった。 ある夏の日、納涼相撲大会が御前で催され、優勝したAに明治天皇が「なにが飲みたい?」と聞かれた。 暑いなか、激しい…

history:storyの上位概念としての

ところで、急に自分の係累に関わる年代史のようなエピソードを[昔話]カテゴリにして書き留めはじめたのは、自分の死期を悟ったとかじゃなく、さいきんお風呂で読んでいる『ラ・ロシュフーコー公爵傳説 (集英社文庫)』のせい。 この本、年表で覚えさせられた…

生姜・カカオ64%・ヘネシーの

トリュフ詰め合わせ*1をストレートティで。なぜかどうしても生姜のトリュフを連れと食べたかったのです。不発だった初挑戦の某店の替わりに、味の分かってるこちらの生姜トリュフでリベンジ。最初から浮気しなければよかったのか? 青い鳥症候群? ここ数年…

バレンタインは結局

曾祖母とヴァイオリン

母方の曾祖母・Nが切り盛りしていた洋楽器店の話をしよう。当時、東京には洋楽器店といえば、この一店だけであったので、外遊する以外にヴァイオリンなどを手に入れるとなると、人々はここに品物を見に来ることが大半であった。そんなわけで、ほとんど店に…

チョコを送られる側の連れが

チョコもお酢も好きなので、叫んでみる。 熟成やずやの香醋欲しい! でも、筋金入りのくじ運の悪さなので、期待はすまい。

曾祖母の桐箪笥

さて、母方の祖父の頑固で癇癪持ちな性格は、彼の母、つまりわたしの母方の曾祖母から来ている。彼女は祖父の100倍くらい頑固で癇癪持ちであり、つまりは相当に周囲を手こずらせた人物であった。しかし、そんな彼女も、若い時からそういう性格を存分に発揮し…

美容院でもチョコレートのタマが

打ち出されています。写真は連れが美容院でもらってきたバーバパパのケース入りチョコレート。男子の担当さんが「これ、」と渡しそうになってあわてて、女子の美容師さんに「あっ、すいません、これ、お渡しして」とバトンタッチするという微笑ましい場面が…

バレンタイン前哨戦

祖父とゴシップ

わたしは父方の祖父を知らない。父自身も、彼が三歳のときに亡くなったという彼の父を、知っているとはいいがたいのだろうと、彼がいわゆる「父親モード」というハビトゥスを身につけていないことから、思う。それはおいといて。祖父は血圧が高い人物だった…

むしろカカオ祭りというか

洋菓子店、ショコラティエが、まさにシノギを削っている様子を見ると、『チョコレート戦争 (新・名作の愛蔵版)』とか思い、愛の愛による愛のための殉教(前者2つはアガペーで後者1つのみがエロスですが)とかはもういいじゃないの。教会暦では違う聖人の日…

祖父と貸金庫

まだ貸金庫というものが一般的ではなかった頃、母方の祖父・Fが貸金庫を借りようと、以前教えた生徒をつてに、某銀行へ赴いた時のこと。「どなたか保証人の方はいらっしゃいますか?」と、言われた祖父は、なにがカンに触ったのか、あるいは勘違いしたのか…

祖母と人力車

母方の祖母の父、すなわちわたしの曾祖父・Aは病弱で、冬になると何度となく風邪を引き、人力車を呼んでは医者に行っていた。 そのころ、幼児だった祖母は、「人力車に乗る」ということがうらやましくてたまらず、毎回「みっちゃんも行くぅ〜」と騒ぎまくっ…

婦人雑誌のファンシー?

オークションで落とした、八対の羽織紐をその腹に納めて、為蔵くんはわたしの前に現れた。 表情に抜け目なさのまったくみえない為蔵くんは、「貯めるぞ!残すぞ!」という割に、『エロイカより愛をこめて』のジェイムズくんのように、愛らしいが小銭にばかり汲…

為蔵くんとわたくし