読んだり食べたり書き付けたり

霊長類ヒト科アゲアシトリ属ジュウバコツツキ目の妄想多め日録

2013-01-01から1年間の記事一覧

今年見た映画ランキング

ものすごく大雑把にいうと、「より良く生きる/生きようとした」人の映画が多かったですね、ってだいたいの映画はそうか。1:『かぐや姫の物語』 1:『セデック・バレ』 1:『きっと、うまくいく』 4:『自由と壁とヒップホップ Slingshot HipHop』 5:『舟を…

『セデック・バレ』鑑賞後のよしなしごと

『セデック・バレ』太陽旗、虹の橋を、朝11時から夕方4時過ぎまでぶっ続けで見た。見る前はハンカチやティッシュが必要かと思ったが、見ている間は苛烈過ぎて涙も出なかった。以下、つらつらと近代文明と宗教について思ったこと。美術(少数民族の村、日本人…

『自由と壁とヒップホップ』@イメージフォーラム

アラビア語でパレスチナ人の置かれている状況をラップすることで、暴力じゃなく音楽で闘っている男子や女子が、壁のせいでなかなか会えないもどかしさと、ドキュメンタリーなので、いつ何が起こるかわからない緊張感は、まさに映画的な体験です。イスラエル…

メモを取るデバイスの選択について

ひさびさに講演を聞きながら夢中でメモを取る、というのをやったのですが、今後のこういうメモの入力デバイスについて、ふと考えてみました。これまでこういう機会には紙のノートにペンでメモしていたのですが、上記はiPhoneのフリック入力ですべてメモしま…

『地球史の中のチベット』@常圓寺

用事と用事の間で前半の講演部分だけは聞けそうだったので、チベット文化研究所主催の中沢新一先生の講演会に行ってきました。お寺に着いたら、ちょうどペマ・ギャルポさんがいらしたので一緒に入場するかたちに。中沢先生のお話が予定より少し延長して後、…

Nowhereman Exhibition 2013 TOKYO「Poetry And Pastry」@原宿ROCKET

やまない雨のなか、阿佐ヶ谷から原宿へ。ギャラリーを見つけられず周囲を三周ほどしながら、ツイッター情報で知ってからどうしても行きたかった、ふだんは京都で活動されているNowheremanさんの「詩と洋菓子」の展示へ。欲しかった、食べたかった二つが残っ…

「新聞校閲という仕事」@阿佐ヶ谷バルト

もじもじカフェのイベントで、朝日新聞社の校閲記者であり、社外ではJIS漢字の人でもある、比留間直和さんのお話をうかがう会に。ほんの一時期、わたしも新聞校閲のお仕事をさせていただいたことがありますが、種々雑多なニュースを、日々、限られた時間で校…

『Drinking Glass―酒器のある情景』@サントリー美術館

先日、友人に誘われて「Drinking Glass―酒器のある情景」をミッドタウンに見に行きました。展示品はすばらしいものが多々あり、量的にもガラスの酒器の歴史を概観できるものが並んでいます。個人的には、ローマ時代やササン朝ペルシャ時代の古代ガラスが、発…

コーヒーも紅茶も無糖派です

ホットコーヒーだとおなかが痛くなるので、必然的にアイスコーヒーもしくはコーヒーゼリーでコーヒー成分を採ることが多いんだけど、そもそもカフェインは一応ドクターストップされているので、わたしの飲み物のなかでのコーヒー率はとても低い。とはいえ繁…

残業と外食と家ヨガ

繁忙期のため、会社に一日10時間以上いる日が連続で二週目になってしまったので、今日はあまり残業せずに帰宅。でもごはん作る気力ないのと、家族が帰り遅いからごはん食べちゃってというのもあって、外食。うーん、なんとなく腸が動いてない感じがする。外…

初の朝ヨガ教室

昨日は予定していたとはいえ、予想外に「自分の身体の声を聞く日」でした。まず朝10時、先生が産後復帰された勤務先の近くのヨガ教室へ。産前の先生は、「9月末でお休みに入ります」と言っていたのが、「まだ大丈夫そう」と言ってひと月、ふた月とクラスを延…

かぼちゃとシナモンのチーズケーキ・いちじく載せ

かぼちゃとシナモンのチーズケーキの上に、いちじくを載せて焼いてみた。初めての試み。いちじく主体に見えて、かぼちゃとシナモンのチーズケーキの上に、いちじくを載せて焼いてみました。 ちょっと卵が多過ぎたかな。チーズケーキというより、クラフィティ…

『リゴレット』@NHKホール

『リゴレット』を最初に知ったのはリストのピアノ曲でした。リストだから当然、キラキラな曲調なわけで、オペラのリゴレットも『ロミオとジュリエット』みたいに悲劇とはいえキラキラなんだと思っていました。だから、初めてオペラの『リゴレット』を全幕見…

『ファルスタッフ』@東京文化会館

スカラ座のオペラ版『ウィンザーの陽気な女房たち』、シェイクスピアをイタリア語で聞くのはなかなか面白い経験。けど、英米文学科出身でシェイクスピアこそ英米文学の祖とたたきこまれているので、どうせふつうの英語での演劇版のほうが…、とか思ってしまっ…

『黒蜥蜴』@東京都写真美術館

美輪さんやその衣装以外にも、車やトランプ、闇とネオンなどの美しいものがたくさんあって素晴らしかった! そのうっとりした気持ちを壊したくなかったので、鑑賞後は写真美術館裏手で映画の続きみたいなカフェへ。そして夏の終わりの空を眺めながら、オレン…

アンドレアス・グルスキー展@国立新美術館

《F1ピットストップIV》(2007年)がレンブラントの「夜警」っぽかったり、ツール・ド・フランスが安野光雅(あるいは中世の絵画にあるように一画面に複数の時間の経過が描かれているもの)っぽかったり、油絵っぽかったり、CGっぽかったり、CGでそこまで加…

『風立ちぬ』

冒頭から自然の描写が美しすぎます。特に水面。汽車からの、まだ苗の植わっていない、水の張られた田んぼの広がる景色とか、飛行機の飛ぶ下を流れる小川とかの表現に眼が潤むほど。ストーリーは、ウェブで事前に見かけたあれやこれやで、ヒロインが男にとっ…

『パシフィック・リム』

パシフィック・リム、パンフレット売り切れでした。悔しい〜!声優吹き替えでIMAXで見たんですが、その感想も、まずは悔しいのひとこと。 なんでこれを日本人がメインで作ってないの? なんでヒロインとそのスーツの造形が攻殻の少佐+アヴァロンなの? なん…

チベット人サイクリスト、中山道を行く!

昨日朝、チベット問題の解決を訴えて自転車で世界一周中の亡命チベット人、リンポ・ヤクさんが、日本での自転車ツアーを開始しました。朝7時に新宿駅を出発し、中山道の高崎経由で長野に向かうのを見送りました。夜7時に高崎に到着したようですが、長野から…

『舟を編む』@下高井戸シネマ

見そびれていた映画『舟を編む』をようやく下高井戸シネマで。お盆だけど平日だし昼間だし、そんなに混んでないかな、と思ったら、大入り満員でパイプ椅子が並ぶほど!原作は三浦しをん、監督は『川の底からこんにちは』の石井裕也と、好きなクリエイターば…

本命本は月夜本

今回、買ったものは旧い澁澤仲間に「ラインナップがコミケっぽくない」と、言われたのだけど、もう今やあそこはなんでもありなので、商業ではありえない、という意味でわたしにとってはすべてコミケっぽいのです。『古代R』。プロ漫画家の島本先生による新旧…

迫り来る猛暑、そして量り売り!

今回、救護室に待機列ができたり、オタクどもの汗の集合から靄が発生したビッグサイト。昼過ぎに着いてから、知人友人には服の上から噴射する冷却スプレーを噴射、強制的にしばしの涼をとってもらいました。このころ、ちょうど入れ替わりに朝の設営から参加…

追悼 映像作家・岩佐寿弥特集『オロ』上映&トーク

チベットの少年のドキュメンタリー映画『オロ』、見るのは二度目なのにまたちょこちょこ泣いて、そのあとのトークショーはしかし、笑いこぼれるエピソードにあふれていて楽しい会でした。最初はプロデューサーの代島さんの撮っておいた『オロ』撮影時や、映…

英国ロイヤル・バレエ団「白鳥の湖」妄想感想

ロイヤルの白鳥、終わってから会場上の精養軒で食べながら妄想会話。夫の人はチャイコフスキーのあの曲調から、完全なる悲劇がご希望だった模様。 「だって白鳥の姫が乙女なら、もうあの裏切りと情けない追いすがりで完全に冷めてるでしょ!」ということらし…

『きっと、うまくいく』

ようやく『きっと、うまくいく』を見てきた。サラ・イネスが東工大を舞台にアメリカ童貞バカ映画を撮ったようなインド映画。いとうせいこうさんが監修した字幕のテンポもいい!…何を言ってるのかわからないと思うけど、それくらいいろいろてんこ盛りで、笑っ…

英国ロイヤル・バレエ団の『アリス』

ロイヤルのバレエ版アリス、見どころありすぎ、麗しすぎで目が潤みます。衣装も一点一点目の前でギロギロ見たいものばかり! その中でも、原作ではもっさりした印象のいも虫が、あんなにゴージャスでエキゾチックかつエロティックになっているのが特に素敵。…

『哲学の自然』

哲学の自然 (atプラス叢書03)作者: 中沢新一,國分功一郎出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2013/03/08メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (16件) を見る読みたい思想・哲学書が増える本。同時に、思想家や哲学者…

バルコルを壊さないで!

チベットのラサ市、ジョカン(大昭寺)を取り囲むお参りの道・バルコルが、中国政府によって取り壊され、巨大ショッピングセンターに建て替えられようとしています。バルコルはジョカン(大昭寺)を取り囲むかたちの街路で、チベットの伝統的な住居が昔のま…

NGAGPA STYLE ヒマラヤの在家密教行者の世界@明治大学野生の科学研究所

一週間前のアースデイ明けの月曜日、「NGAGPA STYLE ヒマラヤの在家密教行者の世界」と題して明治大学野生の科学研究所で行われた、チベット文化圏の民間習俗についての研究発表会に行ってきました。途中で発表者の佐藤剛裕さん(以下:ゴウユウ)による、お…

あったかい飲み物屋台増設希望@春アースデイ

今年も4/20と4/2の二日間、チベット支援グループSFTJとして、N42ブースに出展していました。…って、事後のお知らせですみません。ヒノキ花粉による花粉症と戦いながらで余裕がなく、ツイッターではちょっとお知らせしてたのですが。で、恒例の片方は散々なお…