読んだり食べたり書き付けたり

霊長類ヒト科アゲアシトリ属ジュウバコツツキ目の妄想多め日録

2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『寝ずの番』

なんとまあ、これは、大人向けの大衆映画であることか! いままで、これほど生活感溢れて色っぽい木村佳乃(あの素足の膝頭!)が、エロい高岡早紀(ホテルでのあの胸元の汗と後ろからのキャピトンまで気になっちゃいそうな生々しいショット!)が撮られたこ…

『没後50年 溝口健二 国際シンポジウム 2006』

この日は、溝口健二シンポ*1。正午から夜8時までという、ほぼ学会並みのボリュームで、座り続けで尻の筋肉がおかしくなりそうになったが、しかし、内容はチケットの軽く倍は価値があった。とはいえ、この日、午前三時まで渋谷で飲んでいたので、セッション…

『ピンクナルシス』

伝説のゲイ映画*1を、とうとう見ました。しかし、シラフで見るのはけっこう辛かった。なにしろ、ひとつひとつのシークエンスがくどくて長く、何度も繰り返されるのです。もうおなかいっぱい、という気分をこんなに何度も味わう、というか、味わい続けたのは…

むしろ酔ってから見たい

『ローズ・イン・タイドランド』

痛快なまでに陰惨で不道徳、そして変態的に、つまりエロスを感じるほど過剰にグロテスクなところが、非常にツボでした。一人何役にもなって遊んだりなどの、少女期にありがちな妄想で、脳内麻薬のコックが全開になって奔流となり、ストーリーのバッドさと引…

ローズのリアル☆バッドトリップ☆

花火は見てませんが

浴衣は着ています。先日、東京湾華火大会が延期になった日には、去年、帯合わせですごーく悩んだ、紅型っぽい色柄の浴衣でおでかけ。バッグは、文庫本やらなにやらで、いつのまにか荷物が多くなってしまう身に、重宝している大きめ手提げです。半巾帯は、半…

『白洲次郎 占領を背負った男』

ビルドゥングス・ロマンとして、単純に面白い。集中してあっという間に読み終えてしまった。近現代歴史小説がみんなこんな内容と構成なら、おじさんたちが読みふけるのもわかる。 けど、日経の連載小説って、別にこんな血沸き肉踊る実話ルポものじゃないよね…

『楽園への疾走』

自分と同種のものしか認めないヴァギナ・デンタータによる、恐るべきディストピア。 それが、うなされそうなほどまざまざと描き尽くされます。SFというより、ホラー。しかし、なによりホラーなのは、これを翻訳で読んだひとはたいてい、サティアンを思い出…

『もさ子の女たるもの』

自分が転職ばっか寄り道ばっかの人生なので、ひとつの会社にある程度以上勤めてる、いわゆるOLさんって、どういう気分なの? とか考えることがあります。 で、このエッセイ、っていうかウェブ日記の書籍版を読んで、なるほどー、と。 著者がお固い体質の会社…

ヨロヨロン 束芋@原美術館

8月27日までの束芋展*1。日が落ちてからでないと見られない作品があるとのことで、きのうは水曜夜の開館延長日に女子3人で。まず最初の印象としては、原美のキャパと、展示物の総量およびレイアウトが噛み合ってなくて、どうにも雑多、ということ。アニメ…

ハコいっぱいのイモ

『ヴァニシングポイント』

『31歳ガン漂流』は、読んでいた。しかし、こちらは手付かずだった。なぜかといえば、若くして恋人、いとこ、友人に死なれて来た身には、自分と同年代の著者の、若死にがテーマの小説はキツすぎる、という予感があったからだ。そういう意味では『31歳ガン漂…

明日は細田版『時をかける少女』をテアトル新宿で!

先日、見てきました。すんっっっっごく、よかった! これぞSF、これぞ青春、これぞ映画!恋愛について、「あのとき、あんなこと言わなきゃよかった」とか、「あのとき、思い切って行動してたら」と、思ったことのある人、すべてに見てほしい。すごい混んでて…