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ガザからのメール転載(その8)

ガザのアブデルワーヘド教授の発電機は、ありがたいことにまだ動いているようです。しかし、教授のメールは重傷を負ったUNRWA職員が、電気も水も食糧も電話もないまま、ミサイルと砲弾が飛び交う中に取り残されていることから、緊急に救出の必要性を訴えています。ガザでこのような状況にある人は、一人や二人ではないと思います。


この件の続報と関連メール、『ラジオ・フリー・パレスチナ』の著者による文章、現地からの声を載せています。


★また、一つ前の日記に載せましたが、

『心臓に悪い ガザ・パレスチナ2009年1月1日 ショック』

というタイトルの動画が誤った情報であったことを教えていただきました。詳しくは、一つ前の日記「09/01/05 イスラエルがわかる番組へのリンクあります」【訂正】『心臓に悪い ガザ・パレスチナ2009年1月1日 ショック』というタイトルの動画について(http://d.hatena.ne.jp/Mmc/20090105)をお読みください。

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京都の岡です。


ミサイルと砲弾が雨のように降り注ぐ中、アブデルワーヘド教授から続報です(英語原文末尾)。

UNRWA職員、フサイン・アル=アイディ氏の重傷を負った家族5人が、戦闘のど真ん中にとどめおかれ、イスラエル人以外の者は近づけません。
世界の人権団体に、緊急アクションを起こしてくれるよう、訴えています!
聞き届けてください!


転載・転送してください!

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【メールその23】
日時 : 2009年1月4日(日)18:15
件名 : フサイン・アル=アイディ、戦闘の只中に釘づけ!


フサイン・アル=アイディはガザ市東部在住のパレスチナ人(58歳)。今の場所に25年以上、住んでいる。自宅は野菜畑の真ん中に位置している。彼はUNRWAの職員だ。彼は今、一部屋に、自分の家族20人と、彼の二人の兄弟の家族たちとともにいる。彼らは、狭い部屋で
電気も水も食糧も電話もないまま、すし詰めになっている!彼の周りには何もない、あるのは戦場だけ。昨夜10時半、アル=アイディ氏は戦闘の真っ只中におかれ、砲撃が自宅に着弾、家族5人が負傷した!


彼は負傷者を救出するため救急車をよこすよう訴え続けているが、叶わない。負傷者を、そして可能ならば家族全員を救出するために、彼のもとに救急車を送ってくれという訴えはこれまでのところ、すべて失敗に終わっている!周囲1キロ半以上をイスラエル軍が完全にコントロールしており、イスラエル人以外、誰もアル=アイディ氏のもとにたどり着くことができない! この状況は、どこの国でもいい、人権団体が緊急に人道的行動をおこすことを必要としている!
ガザには電気も水もない。食糧もわずかしかない。私は発電機がまだ稼動するのを幸いに、世界に発信している。爆弾が雨あられと私たちの上に降り注いでいる。そして不運にも、アル=アイディ氏は戦闘のど真ん中にいるのだ!


【メールその24】

日時 : 2009年1月4日(日)19:41
件名 : ミサイルの雨と真っ暗闇のガザ


ガザで、私たちは、雨のように降り注ぐミサイルと砲弾の集中砲火の真っ只中にいる!今は完全な暗闇だが、その闇を破って無人飛行機やヘリコプターの唸る音が聞こえてくる。通りは無人だ!ときどき、救急車と消防隊のサイレンが聞こえる!


ガザ北部の市民は自宅からガザ市西部に逃げ、ゼイトゥーン地区の者たちは西部に逃げている!市民にはなすすべがないというのに、彼らのことなどおかまいなしだ! 彼らを守るものは何もない。今日、救急医療士3人が死ぬ。ほかの命を救おうとしているさなかだった。


一昨日も、医師1人と救急医療士が殺された。今夜、携帯の電話網は完全に麻痺している。地上電話は、回線状態は悪いが通話可能だ!


夜明け前、ガザの空のいたるところに黒煙の雲があった!わぁぁぁぁぁ、
たった今、足元で地面が揺れた!ボーーーーーーン

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京都の岡です。
ガザのアブデルワーヘド教授より、フサイン・アル=アイディ氏について続報です。


同氏について、アミラ・ハスが、ハアレツ紙で詳細をレポートしています。
http://www.haaretz.com/hasen/spages/1052606.html

(Awaidi と表記されていますが、A教授によれば、Aiedy だそうです。)

同氏の家族5人は、すでに20時間以上、重傷を負ったまま、庭の納屋に置かれています。

家族が付き添っていますが、水も電気もなく、誰かが水を運ぼうと庭を離れようとするたびに、イスラエル軍が発砲してきます。

ハス記者からの連絡を受けて「人権のための医師団−イスラエル」が、また「赤新月社」も、イスラエル国防軍に連絡し、彼らを救出するよう要請していますが、軍から依然、返答はありません。

おか

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京都の岡です。

AMLにMさんが投稿された 「学問の自由を求めるカリフォルニアの学者たち」ガザ攻撃非難声明 ([AML 23143])を見て、1月1日,ガザのアブデルワーヘド教授より、以下のメールが転送されていたのを思い出しました。


「ガザの大学爆撃に対する学問の世界の怒りはどこにあるのか?」と題する、ネヴ・ゴードンとジェフ・ハーパーの文章です。


イスラーム大学に対する爆撃は、学問の自由に対する侵害であり、それに対する世界の研究者の反応の鈍さを批判しています。


以下、転送します。

転送・転載歓迎

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WHERE'S THE ACADEMIC OUTRAGE OVER
THE BOMBING OF A UNIVERSITY IN GAZA?


By Neve Gordon and Jeff Halper


The Chronicle of Higher Education, Dec. 30, 2008


Not one of the 450 presidents of American colleges and universities, who
denounced the decision of the union representing British academics to
promote a boycott of Israeli universities, raised their voice against the
bombardment of the Islamic University in Gaza.


あとは略
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