『サヴァイヴィング ライフ ―夢は第二の人生―』@イメージフォーラム
昨日なかなか眠れず夜更かししての映画鑑賞だったので、寝ちゃったらどうしようと思ったけど、大丈夫だった。ストーリーは意外とシンプルで、「●●なんだろうな」と思う方向は裏切られない。
それでも眠くならないのは、相変わらず人を煙に巻く感じではじまり、キモコワグロい描写も多々あって驚かされるのと、夢と現実が複雑に絡み合うので前後の関係を常に整理しながら見てないと置いていかれそうなこと、そしてこれもまた意外だったが、監督の「生きる」ことへのあたたかいまなざしが感じられるから。
これってわたしが今まで見た彼の映画の、主人公を徹底的に突き放して観察しているような視点とは、だいぶ違っているように感じる。シュヴァンクマイエルはこの映画のなかで、主人公を解放しようとしているように思えるのだ。そういう意味ではシュヴァンクマイエル入門向きな一本かも。
イメージフォーラムでは9/19まで。気になってる方、お見逃しなく。