『マレフィセント』

百合映画っぽいつくりの『思い出のマーニー』予告を見たのもあるかもしれないけど、百合映画でした、『マレフィセント』。どうもごちそうさまでございました。だってラストのオーロラから王子様への笑顔は「ごめんね、わたしは彼女を選んだから」っていうメッセージにしか見えないし。第一、オーロラと彼女の二つの王国が一つになるって、つまり、そういうことですよね？ 日本版の主題歌歌詞なんて、ユーミンの「守ってあげたい」にそっくりだしなあ。

しかし、ファニングたんはかわいいとは思うけど、美しいとは思えないので、「美しい」評価が出るたび困りました。完璧美人のアンジェリーナ・ジョリーに「みにくい子」って言われたら、あのレベルじゃ甘んじて受けざるをえないんじゃ……。あと、王子様に関しては「こいつのカーチャン、人喰い鬼なんだよな」「いや待てよ、あの環境で育ったオーロラがこいつと結婚したら『お義母さん、人喰い鬼だけどいいとこあるかも』ってなるかもしれん」とか鬼女板脳になって困りました。

エンドロールのとき、となりの女子大生二人組が「マレフィセント飛びすぎ、酔った」って言ってたのがかわいかったな。ちなみに前が車椅子席での前から三列目で、スクリーンがすごく近いのもあって、そうなったと思われ。わたしは年齢なりに動体視力落ちてるんで、酔うほど動きが追えてませんでしたが。それとも3D上映だったら、酔ったのかな？