秋だけでいいのか、読書
今週のお題「読書の秋」
常々思っているのだが、なぜ「読書の秋」なのであろうか。夏は暑くて本が読めない、ということならば、いわゆる夏休みの読書感想文なる課題が出されることと矛盾する。
晴耕雨読という言葉があるが、それに照らせば、秋は晴耕した結果の収穫の季節なので、本を読む時間がそうそう取れるとも言い難い。逆に、晴耕するような田畑を持たない向きは、夏は公共の図書館で冷房の効いたなか、快適に読書ができるはずなのである。よって、読書がいまだに秋の枕詞の一つになっているのは理解しがたい。
単に冊数ということならば、夏コミで仕入れた同人誌によって、夏の読書が捗るということだってある。
わたしとしては、秋だけに限定されてそれでいいのか読書よ! という気分である。「食欲の秋」と言ったって、食欲は秋ならずともフツーに湧き出る身としては、読書欲も同じなのだ。むしろみな日々の食事を摂るごとく、秋に限らずもっと常日頃から読書すべきではないのか! バーンバーン!(初期椎名誠ふうに)
……そろそろバレているかと思うが、わたしは活字中毒である。中毒者としては自分だけが中毒なのが後めたいので、なにとぞ他の方々も中毒になってほしいな、と思うのである。
なお、わたしの去年の夏・秋の読書数は
・7月:11冊
・8月:20冊
・9月:5冊
と、むしろ秋になったら読了数が落ちている。なお先月は12冊。加齢によって食べられる量が減るように、読み込むスピードも落ちていくのであろうか。だとしたら、ちょっと悲しい。