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日本に暮らすチベットのひとたち

中学の頃にTV画面の中のチベットに出会って以降、チベットのファンだ。人々が楽しげにピクニックをするなか、タンカと呼ばれる仏画の巨大なものが、丘の上から下に向けて広げられていく、壮大というか豪快な風景に、信仰といえばカトリックの教会のなかでの、光がはるか上の方から差し込む、基本的にほの明るい場所での鬱々と、黙々としたものだと思っていたわたしに、それは衝撃だった。こんな自由で平和な信仰の在り方もあるんだ! と呆然と大勢の臙脂色の袈裟の僧侶たちによってタンカが広げられるのを見ていた。


【NHKスペシャル】【世界の屋根チベット紀行】~夏の大祭 ショトン~

 

中国政府は、2008年の北京五輪に際して、「中国国内人権状況の改善」を求められたのに、たいした施策がないどころか、「自由と平和の祭典である五輪を開くのにふさわしくない」と抗議に立ち上がったチベット人など少数民族を苛烈に弾圧した。日本でもそれまでにない規模でチベット関係者によるアピールデモが行われた。その頃からわたしはチベット支援に本腰を入れている。


恐怖を乗り越えて(ダイジェスト)

 

今月18日には、北京五輪にもの申すチベット人たちの本音を集めたドキュメンタリー映画『ジグデル 恐怖を乗り越えて』を作ったために、政治犯となった夫を持つ女性の映画『ラモツォの亡命ノート』ポレポレ東中野で公開されるが、それにもボランティアで少しかかわった。


映画『ラモツォの亡命ノート』予告編

 

ところで日本にはちらほらチベット人が住んでいるのだけれど、あまりそのことは知られていない。それについて、毎日新聞に読み応えのある記事が載ったので、取材した記者のコメントとともにご紹介。