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姿勢と治療

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一か月ぶりに手術した東大病院に経過を見せに行き、病院手前で思わぬお花見をし、電子カルテ問題が解消されたのか会計まで意外と早く終わったので、出社前に整体にかかりました。

どの整体院に行っても言われるのが、身体の左側の筋肉の張りが強いこと。これはわたしの背骨が腰のあたりで左側にちょっと曲がって、側弯気味なため。

これは25日間の放射線治療でも地味に障害になりました。というのも、身体をまっすぐにして放射線の照射を受けるのが重要なためです。放射線技師さんがわたしを正しい姿勢にして、照射する位置を決め、油性マジックでそのためのガイドラインを身体に描いて、その正しい姿勢でレントゲン撮影もして、極力、治療部位を狭めるわけです。わたしの今回の乳がんなら、なるべく肺に照射する面が少なくなるように、などですね。

だがしかし、そうやって厳密に照射する位置を決めても、毎日、照射する台に上がるわたしの姿勢が、治療方針どおりの正しい姿勢になるわけじゃありません。

なので、毎日、治療台に上がってから、腰から下を動かし、胴体の向きを完全に正面にし、と放射線技師さんがわたしを正しい姿勢に直します。

これが、正しい姿勢のはずなのですが、側弯と、それまでの体癖で姿勢が微妙にあちこち曲がっているので、直された姿勢でいるほうが自分には不自然な感じ。

大袈裟にいうなら、こんな感じです。

 

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ギメ東洋美術館蔵

Shiva (Musée Guimet) | Shiva Vinadharadaksinamurti Maître de… | Flickr

 

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ヴィクトリア&アルバート博物館蔵

Figure - Bodhisattva Avalokitesvara - Victoria & Albert Museum - Search the Collections

 

で、整体に行くと、やっぱりそのように身体が歪んでいる、と、どこでも言われるのですよね。左肩側が身体の前に出ていて、腰から下は左に曲がっている、と。

バレエのレッスンを受けようと思ったのは、この身体の不均衡を直したい、というのもあります。が、レッスンのたびに、ポーズによってはまっすぐ立つのだけで精一杯で、自分の身体はそんなに歪んでいるのか! と驚かされます。そして、舞台の上のひとたちの凄さを、まさに身体で思い知るのです。