箱根食事旅行・その2
夜中に大浴場で温泉を堪能したけど、あんまりちゃんとは眠れず朝。はっ、もしかして枕が変わると眠れないってこういうことだろうか? ともあれ、部屋の窓からの景色が緑というのは、海より山派としてはうれしい。窓を開けると滝の流れ落ちる音がずっとしているのもよい。
朝のビュッフェは夜とはメニューの趣を変えており、なにを取るか悩む。かまぼこやさつま揚げはご当地ものということなのか、しっかり並んでいた。オムレツを焼いてくれるコーナーもあったが、並んでいるのでやめておく。その並びにトッピングとしてホイップクリームがガラスの大きいボウルに入っているのに惹かれてミニパンケーキを取り、ホイップクリームをかけ、ミックスベリーのソースをかける。夫の人も最初はおとなしく煮物など食べていたが、デザートバイキングにもしっかり行っていた。ケーキの種類など夜とは違っているところの細やかさを感じる。
しまった、今日のランチはしっかり食べる予定、というかそもそも今日のランチのために旅行しているのだった、と思ったがあとのまつりである。しかし部屋に戻る途中にあまりおしいくなさそうなカクテルのお知らせを見かける。うーん、パクチーとラムは、合わないんじゃないかなあ~。
旅館敷地内の鯉やあひる、鴨のいる滝の流れる庭園に、旅行のオプションで付いてきたハート型の絵馬にチベットの平和を祈念する願い事を書いてつるしてきた。
そして箱根らしいお土産というものが温泉まんじゅうとかまぼこ製品以外に思いつかず、ついこんなものを買ってしまった。意外と原材料はまともなのも買った理由。
それから湯河原のロティスリー桂樹庵に移動してフランス料理のランチ。メニューはこんな感じで、ワインもお料理に合わせて選んであるとのこと。
どれも素晴らしかったが、とくにデザートの繊細さに驚かされた。フランス料理のデセールというと甘みの強さで食事の終わりを告げる印象が強いけれど、カスタードクリームと、とくにソルベは、甘さをぎりぎりまで少なくして素材の舌触りや風味を前面に押し出している味わいだった。甘いけれど、ここまで甘さを抑えた、そしてそのことによって美味であるソルベは初めて食べたように思う。
満腹になって、湯河原からまた箱根湯本へ、そしてまたロマンスカーで帰ってきたのであった。
ところで箱根湯本の駅のすぐわきに「かっぱ天国」という温泉施設があるのだけれど、「あれはかっぱ寿司で働かされているかわいそうなかっぱのための保養所なのでは」とつい妄想してしまう。酢飯の酢で薄くなってひびわれた水掻きを癒していたりはしないだろうか、とかそういう感じの。