ところで、聖マリアンナって何の守護聖人?
もともと、「聖マリアンナって、看護とか医療の分野で聞いた覚えない聖人だな」とは思っていたのです。
聖マリアンナ医大が第三者委員会の調査報告書を公開。属性による一律の差別的取扱いがあったことが指摘されています。H30は配点180点で男女得点差80点となっていました。
— 医学部入試における女性差別対策弁護団(LEDAWE) (@igakubujosei) 2020年1月17日
本学医学部入学試験に関する「第三者委員会」の調査報告書について|ニュース|聖マリアンナ医科大学 https://t.co/bAzdKHgJIM
そこに、この記事関連でノンクリスチャンの友人に聞かれました。
「学校名に聖〇〇って勝手につけていいものなの?」
あ~、これは日本の法律に則って建学しているので、キリスト教圏からはなんとも言いようがないのですよね。ちょっと違うけど、とちおとめとかを先に中国で登録商標されるようなものかな……。
そこで、長年の疑問が再び、頭を擡げました。
「っていうか、マリアンナって聖人、いたっけ?」
名付けのための365日聖人事典とか見ればいいのですが、今は手元にない。そこでインターネットの出番です。
ローマ教皇パウロ六世からの祝福を受けたことは書いてあるけど、「聖マリアンナ」がだれで、どんな担当領域の聖人なのかはまったくふれられていませんね。ちなみに「沿革」を見ると、1973年に東洋医科大学から「聖マリアンナ医科大学」に改称したとのこと。
「聖マリアンナ医科大学」サイトでは「聖マリアンナ」が何の聖人かわからなかったので、ググることにします。マリアンナはマリアナでもあり、また「聖マリアナ」とすると、
とグーグルに言われてしまうので、「聖人 マリアナ」で検索。
マイナーな聖人なら、カトリックだけでなく、ギリシャ正教会の聖人も含めてみる必要がありますね。と、イコン(ロシア正教における聖画)販売サイトのようなサイトを発見。
十二使徒フィリップ(フィリポ)の姉妹である聖なる正しいメアリー(マリアムナ)、とあるので、おそらくこちらが「聖マリアンナ」でしょう。
ところが担当領域を見てみると……
「聖書の真実を読んで学ぶことを含め、霊的成長を求めるすべての人に役立ちます」となっていて、看護や医療については一言もふれられておらず。
腑に落ちない気持ちでその次に解説されている「聖マリナ」を見てみると……
え、この聖人のほうが「聖マリアンナ医大」っぽい担当領域じゃないですか? まさか、改名の時点で人違い? いやいや、まさかね。聖人ってたくさんいるし、どこかにはわたしの知らない看護・医療担当の「聖マリアンナ」がいるんですよね? ……ね?