『アウトレイジ　最終章』＠TOHOシネマズ新宿 - 読んだり食べたり書き付けたり

新宿というか歌舞伎町で見ると、ふつう仕様のシアターなのに4DX状態だったりするのだろうか……、などと思っていたのですが、誰かの電話が鳴るようなこともなく、無事に見終わりました。

前2作を見ていないとちょっとわかりづらいので、単体ではおすすめできませんが、今回もたけし流・血と裏切りの様式美の映画。ただ、前2作のような大盛りやビュッフェ状態というより、出すべきものはきっちり出す会席料理のようなしめやかさ。

いまどき見ないようなオールドタイプのタクシーが出てきたり、銃器の扱いで「そこは火傷しちゃうだろ」という場面がけっこうあったり、そして顔と名の知れ渡ったベテラン俳優が並んでいたりと、「これはフィクションだよー、たけし流の暴力と男同士の理想形だよー」と言われているような気もします。

BL妄想的にはたけしと大森南朋の関係性が、バレエ『海賊』のコンラッドとアリのようで、美味しくもせつない映画でもあり。