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霊長類ヒト科アゲアシトリ属ジュウバコツツキ目の妄想多め日録

映画『私をくいとめて』@ヒューマントラストシネマ渋谷

kuitomete.jp

能年玲奈(のん)を心置きなく鑑賞できる映画でした。のんの鼻の付け根ってけっこう上のほうだったんだな、とか。

というと「アイドル映画かよ?」と思われそうだけど、アイドルがアイドルであるというだけで夢中になれる年齢をだいぶ過ぎてしまったので、脚本や演出や大道具小道具がマッチした作品じゃないと到底「心置きなく」はなれない。その意味で隠し包丁みたいにすごーく丁寧に作ってあるんだけど、それを見る側にあからさまに感じさせない手の込んだ佳作。同い年の友達が言っていたけれど、能年玲奈をもっと見たくなる、見ていたくなる一本。

そして、見ていると色々なものがオーバーラップするのも全部、監督の手の内なのかな、と思えてきたり。たとえば橋のシーンは『あまちゃん』みたいに公式にはなかったかのようにされている、広末涼子の映画デビュー作『20世紀ノスタルジア』を思い出す。

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  • 発売日: 2002/04/25
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能年玲奈のみつ子は原作者の綿矢りさになんだかイメージがかぶるし。いわゆる「陰キャ」と呼ばれる性格の人、そしてそういう自分の過去についていい歳してうじうじ考えがちなたちの人には心臓と涙腺直撃なんじゃないだろうか。

あと、見た時期が年始で映画内の暦に沿ってたのと、見ていた映画館が映画内に出てきたのも不思議な感じだったな。今日、この映画館で見なければどう感じただろう。時間は巻き戻せないから、もはや確かめようはないけれど。