『草原の河』@岩波ホール
とにもかくにも主演のヤンチェン・ラモの演技がすごい。『ミツバチのささやき』のアナ・トレントを凌駕する、子役というより女優な演技。冒頭、お父ちゃんが嘘をついている時の目つき、顔つき! いま中学生くらいだが、どうしているのだろう。
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映画自体は、驚愕の子役女優ヤンチェン・ラモという素材の良さを活かして自然に撮っているようでいて、実のところ隠し包丁のように演出の技巧の凝らされた作品だった。台詞が削ぎ落とされているのに確実に伝わるのは、演出の妙。文革の影響をそこまでは描いていいんだ、と思ったのも発見。
見終えてからオーレオーレでゆっくりと人参と胡桃のミモザ風、鯖と野菜の白ワイン蒸し、羊肩ロースのロースト、甲烏賊とスナップえんどうのアヒージョ、フルーツタルトを食べながら、夫の人と語り合う。
なお、その夫の人の鑑賞直後の様子:
「ヤンチェン・ラモ萌え〜〜」
「バイクにお坊さまが乗るシーンで、法衣が気になって気になって(同じ監督の『陽に灼けた道』のエピソードによるもの)」
「お父ちゃん、もっとしっかりして。第二子も生まれるんだし」