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感謝の大風と涙雨

高畑勲監督が亡くなった。

かなしい。

東京は夜半からの涙雨を吹き飛ばすような、あるいは高畑監督を天井に連れ去るような大風。

www3.nhk.or.jp

わたしが児童虐待されながらも生き延びられたのは、ハイジ、マルコ、赤毛のアンのアニメ諸作品に助けられたからだと思う。高畑監督には只々、感謝。

 

 

宮崎駿監督の心持ちは、いかばかりか。

 

高畑監督がアーティスティックプロデューサーを務めたこの作品も、素晴らしかった。美しく、残酷で、力づけられる作品。


映画 「レッドタートル ある島の物語」 紹介 - The Red Turtle -

 

高畑勲監督が「かぐや姫」のあとにアーティスティックプロデューサーを務めたこの作品は、作家がパクさんの熱烈なファンなせいか、美しくも残酷な世界を描く高畑イズムが透徹していた。大画面でその描写の凄さが実感できる作品でもある。つまり、徹底的に「映画」。
色々なかたちで素晴らしい作品を残したパクさんに感謝を、そして平安を祈ります(「ご冥福を」というと語義に厳しい本人に「わたしが仏教徒かどうかわからないじゃないですか」「そもそもあなたは仏教徒ではないでしょう」「信仰もないのに軽々しく宗教の言葉を使うなんて」と言われてしまいそうなので、控えます)。