読んだり食べたり書き付けたり

霊長類ヒト科アゲアシトリ属ジュウバコツツキ目の妄想多め日録

職人の技

アニメにCGを使うのが、まだ当たり前じゃなかったころの作品を見ると、ときどき「おおっ」と思うときがある。

CSでアニメの源氏物語をやっていた。すごかったのは、燭台の明かりでできる影の表現。ほかの部分もクオリティが高く、匂い袋の系統の香の幻臭を感じそうなほど。

ただ、なにかオトナの配慮が払われたのか、若紫とは無理やりのシーンはなく、合意のものだった。

そして、ラストシーンはやや『2001年宇宙の旅』風。全体的に、原作の流れを『あさきゆめみし』程度には知らないと楽しめなさそうなところに、このある意味難解なラストは、東洋の思想や哲学好きのインテリさんに受けそうだった。

連れが「源氏の君の職人的な(腰の)動きとかはあったの?」と、ある意味、年相応な発言をしたのがおもろかった。や、なかったんですけどね。