娯楽映画、万歳！
芬々たる悪評にびくびくしながら見た『戦国自衛隊1549』*1、けっこうおもしろかったのですよ、これが。まず好ましかったのは、タイム・スリップを起こす装置について、説明がくだくだしくないところ。ここでオタク専用キモ映画から脱しているな、と楽しみになります。
もちろんいろいろと「おいおい」ってシーンはあります。戦国時代にPCにどうやって電力供給してんのよ、とか、フェイクだったらなおさら勅諭状を地べたに放り投げて恩人を抱き起こしちゃいかんでしょ、とか。
あと、人間関係の推移も早い段階で読めてしまうけど、まあそれは予定調和というより「歴史自身の自己修復力」ということで（笑）。
ところで、福井による原作からの書き起こし、樋口協力のせいかなんなのか、鈴木京香は南雲さんだし、江口洋介の決めセリフもなにやら『P2』*2を彷彿させるところもあり、上官は…、で、柘植クーデター隊1549か？ という感もありましたが、伊武雅刀の道三、人物造形も演出も描写も巧くって、楽しめました。あと、前日まで『タイガー＆ドラゴン』でチンピラ役見てたので、最初違和感あったけど、北村一輝、がんばってたなあ。
