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霊長類ヒト科アゲアシトリ属ジュウバコツツキ目の妄想多め日録

神谷町オープンテラスの夏

なんだかもう、夏ですねえ、と、冷たいほうじ茶と豆乳タピオカをいただく、お寺のテラス*1、正午。

午前中に御成門で所用があったので、お、これはひるどきをオープンテラスで過ごす絶好のチャンス! とばかりに、ボーダフォンのふもとで玄米おにぎり弁当500円など買い求め(ちなみにそこのおにぎり、三角でかつ厚みがふつうのコンビニおにぎりの二倍はあるので、お箸じゃないと食べられない。美味だけど)、その先のパン屋で後ろ髪引かれながら斜め向かいの光明寺へ。

朝鮮朝顔が眠るように咲いて、赤い東京タワーを背景に、さまざまな色合いの緑が、しずかに午睡するかのようなお墓の上に、覆いかぶさるように茂り、うす曇りなのに、日差しがテラスの内と外とをくっきり、隔てています。蝉が鳴いていないのが不思議なほどの、夏、通常営業。

さて、わたしが神谷町オープンテラスの通常営業時に来たのは、たぶん、はじめて、もしくは二度目くらいだったのだけど、とても得難い時間と空間でした。

あとから来られた方々がパイプ椅子を出してきて、席を作って座られていたりと、わりに盛況な感じでしたが、もともとの席間がゆったりしているので、混み混みな感じにはならず。大声で下品に笑う、いわゆるオバサン、いわゆるオジサンはひとりもおらず、みなひそやかにおしゃべりし、笑い、食べ、飲み、くつろいで。そして、変わらず丁寧な店長の礼に送られて、午後の戦場へと、帰って行くのでした。