ヨロヨロン 束芋@原美術館
8月27日までの束芋展*1。日が落ちてからでないと見られない作品があるとのことで、きのうは水曜夜の開館延長日に女子3人で。
まず最初の印象としては、原美のキャパと、展示物の総量およびレイアウトが噛み合ってなくて、どうにも雑多、ということ。
アニメ作品を各壁面に2つずつ、計6つの小画面で見せる部屋の中央に、デカいテーブル、その上には今、新聞で日刊連載になっている小説の挿絵を収録した、これまたデカいアルバム2冊。
このデカいテーブルのせいで、アニメ画面が見にくいことこの上ない。いつ行っても渋滞。
ところがこのアニメの小部屋手前の、新作アニメのセル画というか元絵展示室なんて、そんなにじっくり見てる人数なんていないんだから、あのテーブル、こちらの部屋に設置すればよかったのに、という原美らしくもないレイアウトミス!
すばらしかったのは、一階から覗き見が、中二階から鳥瞰ができる、『真夜中の海』というアニメ作品。効果なのかどうかわからないけれど、覗き見する窓から風が吹き付けてくるのも、また好し。
ところで夜間延長の水曜に行ったのは、最初に書いたとおり、室内から戸外のスクリーンに投影するため、夜のほうが解像度が高い、『ギニョラマ』というアニメ作品のためだったのだが、こちらはさほど感銘を受けず。むしろ、あのひろびろと壁一面に貼ってある元絵のほうが迫ってくるものがあったように思う。
ちなみに『真夜中の海』の元絵も同じ部屋の隣り合った壁面に貼ってあったのだけれど、こちらはアニメのほうが、やはり断然、すばらしい。
なお、今回、会場で配られるちらしに大きく配されているのも、この『真夜中の海』のモチーフを使ったバリエーション。