読んだり食べたり書き付けたり

霊長類ヒト科アゲアシトリ属ジュウバコツツキ目の妄想多め日録

戦線記者の報告のような

菊地さんの日記、「ロリコンという政治 Sep-21-2006」で、なにやらロリコン的表現の戦場最前線からの帰還、と言った態のご様子を読み、女だからって油断して見に行くと、たいへんなことになるやもしれぬ、と、すでに女子友より警告された予言を思い出し、ぞくぞく、わくわくしています。

そう、それはもちろん、方々で話題の映画、『エコール』のこと。原題は「イノセンス」だというのにもまた、そそられています。

わたしは、イノセンスというのは、無邪気なこと、というよりは、悪意と善意がまだ未分化なことで、そのことは、ときおり激しく、大人の心を打ちのめすのだと思っていますが、この映画には、単純に幼女や少女の肢体に惹かれて見に来た大人を打ちのめす、そうしたイノセンス由来の凶暴ななにものかが宿っている気がしてならないのです。

そして、それが美しい幼女や少女の姿から、映画館という閉じた空間のなかで放たれるのならば、むしろ打ちのめされたいと心待ちにしているのです。