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霊長類ヒト科アゲアシトリ属ジュウバコツツキ目の妄想多め日録

Sparks Show in Tokyo

開演に間に合わなかったらどうしよう、と思いきや、すんごい押しての入場。入り口で岸野さんがチラシ配っててびっくり。さらにフロア入ったら、すでに捏造と贋作で大盛り上がり! 空気はO-eastじゃなくて、巨大に膨れ上がった青い部屋

バリトンサックスと前髪ぱっつんのおかっぱトランペットが、着物の女子なのに興奮する。呼吸が苦しくないのは、自分が着物を着始めてわかったことだけど、汗疹は大丈夫なのだろうか、と、ライブが終わってシッカロールをはたく彼女たちを妄想。

ANGELICスパンクハッピーは、前のほうにいる人があまりに踊っていなさすぎで、驚いた。あとで出会った友人も、わたしよりもステージ前にいて同じ状況だったようで「涙が出てきちゃった」とのことだった。もうさあ、フェアウェル・パーティなんだからさ、ぱーっと行こうよ、と、菊地さんが、目視でも大量とわかるくらいに巻いて、すごい勢いで拡散してゆくエンジェルの香りに一瞬わびしくなる。

「拝啓 ミス・インターナショナル」歌いながらも、まわりは誰も歌ってない気がしていた。

でも、あの歌の、さいきんになって種明かしされたベネズエラの少女の逸話と、歌自体のチャームで、最後の、最期の「I love you,I love you,I love you,I love you,I love you,I love you,I love you,I love you,I love you,Miss International」を歌ってたら、涙が出てきちゃった。さよならスパンクハッピー、さよなら瞳ちゃん。

そう、つまり、ずっとわたしにとってスパンクハッピーとは瞳ちゃんと菊地さんのことだった。瞳ちゃん以外の女の子たちが菊地さんの横で口パクして踊っているのを見ていても、流れる声は瞳ちゃんだった。

でも、今回は、流れる声はもう瞳ちゃんじゃない。ステージで踊っているのは、新しく録音された声ですぐ、「あの人だ」とわかるセレブリティ本人。

それにしても、今回、最後のスパンクハッピーの相方に野宮真貴とは、誰一人文句が言えない幕切れ。

強烈な残像、そして、音源が発売されないならば、それぞれの客の中の残響は、どういうことになるのだろう。野宮真貴で上書きされるのか、それとも今までのCDの瞳ちゃんの声と、最後のライブの音との間で、乖離が起こってより複雑に響き渡るのか。

ハロー・ヤング・ラヴァーズそのあとのスパークスは、そんなおセンチを吹き飛ばすマジカルな時間でした。もうほとんど最初から最後まで踊ってた。ていうか踊らされてたというか踊らざるをえなかった! 楽しかった!