あるいは3/22（土）チベット武力弾圧に対する中国大使館前アピール&周辺デモについて

量子力学では実験対象を「観察する」という行動が実験結果に影響を与える、という話*1を聞き知ったのは、いつ、どこでであったかはおぼえていない。

おぼえていないが、その話はわたしに「祈り」というものの効用についてひとつの答えをくれた。無神論者やアナーキストが宗教の無用さについて攻撃する際、槍玉に挙げるのは「祈り」の無効性だと思う。「祈ってなんになる？　ただ跪いて手を合わせてブツブツ呟くことでなにが変わるって言うんだ？」と。

以下デムパな話。量子力学のその話を知ってから、対象を観察する＝対象の方向へ観察者が体を向けるとか、対象を注視するなどで生じる微細な空気の流れによる変化が、観察しない場合とはなにかしら別の結果を導き出すのなら、祈ることによってなにかが変わることもあり得るのではないかとわたしは思うようになった。

たとえば、祈る際になにかを念頭に置かない、ということはない。すると祈っている間はシナプス間を電気信号が走っているわけだ。これが継続して、しかも何人もによって行われ続けたならば、なにかが変わるということもあるのではないか、と。そのイメージは、祈りと行動を音楽に喩えるならば、祈りが可聴音域外の弦や楽器の振動であり、曲として聞こえてくるのが行動といったところだろうか。

ところで最近わたしはチベットの平和のために祈ろうとしているが、ただ祈る、ということはなかなか難しい。祈っているつもりが、気づくと考えている。そして、お寺や僧院、修道院というもののある意味を思う。恒常的に祈るというのは日常的に世俗を生きている人間が簡単にできることとは異なる一種の職能であり、わたしが量子力学の観察と結果の話を曲解して祈りに援用して納得したことは当たらずとも遠からずなのではないかと。

そこで明日（日付的にはすでに今日ですが）は、なかなか集中できない一人での祈りを離れて、可聴音域の内外にまたがるような行動、すなわち「デモ」に参加しようと思う。デモに参加するというのは「何もできない自分」がなにかできたかのような気になる自己満足のように見えるかもしれないけれども、やはりそれだけではない、祈りや思いが届くひとつの方法ではあると思うので。

以下、チベット・サポート・ネットワーク・ジャパン*2から3/22のデモについてコピペします。

中国大使館へ向けて六本木で平和へのアピールを！
3/22（土）チベット武力弾圧に対する
中国大使館前アピール&周辺デモ
* 日時：2008年3月22日（土）
* 【大使館前アピール】　12:00〜12:30　※5人ずつ交代
※大使館前アピールは、正門前に立つ人数が一度に5人のみと制限されているため、在日チベット人を優先に交代で行います。日本人だけど行きたい、見たい、という方は、20メートルほど離れた待機エリアから見守ることが可能です。大使館が住宅街にあるための措置です。「参加」は難しいとお考えください。申し訳ありませんがご理解・ご協力をお願いします。
* 【周辺デモ】　デモへの多くのご参加お待ちします！
集合13：00／集会13：30〜14：00／行進14：00〜
* 集合：東京都港区六本木「三河台公園」（港区六本木4-2-27）

* 最寄駅：都営大江戸線六本木駅6番出口から六本木通りを直進150m左側
または南北線六本木一丁目駅1番出口から六本木通りへ出て通りの反対へ渡り左折300m
* 行進：六本木〜西麻布〜笄（こうがい）公園
* 解散：笄公園（14:30すぎ予定）
* 解散場所最寄駅：日比谷線広尾駅
* 主催：TSNJ（チベット・サポート・ネットワーク・ジャパン）
その他「チベット問題を考える議員連盟」も参加します。

デモの際に歌うチベット国歌はこちらのリンクを参照しました。

チベット国歌（歌詞カタカナ転写）
http://goyou.tumblr.com/post/29388795
チベット国歌（歌詞日本語訳）
http://goyou.tumblr.com/post/29137383
チベット国歌音声ファイル
http://www.tibet.net/audio/9.rm
（※RealPlayerが必要です：http://www.jp.real.com/realplayer.html）
http://www.bekkoame.ne.jp/~miyatani/tibet_w.mid
http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Library/3483/tibesonf.mp3
楽譜はこちらからダウンロード可能（ささきさちやさん）
http://www.geocities.jp/sachiya_sasaki/TNA/score.pdf