読んだり食べたり書き付けたり

霊長類ヒト科アゲアシトリ属ジュウバコツツキ目の妄想多め日録

ただ祈ることのほうが、はるかに難しい

幸福と平和への助言
チベットのために祈る理由をデモ前日の日記で書こうと思っていたが、年度末進行地獄にはまっての残業で書けなかった。しかし、はてなの更新が止まっているのはそのせいではない。家の宗教がキリスト教で、仏教の経文の一つもまともに唱えられないわたしがチベットのために日々祈るには、そうとう時間と集中力を割かなければムリで、それには日々のよしなしごとを書いている時間を当てるしかないのだ。


チベットのために祈る理由は、単に人道的な問題として見過ごせないということもあるが、チベット仏教を通しての仏教の智慧と合理性、そしてダライ・ラマの言葉によって、たいへん生き易くなったという恩があるからだ。家の宗教や数多勧誘に来る新興宗教その他ではまったく納得できなかったいろいろな人生や生活の上での不合理が、そこではまさに「腑に落ちた」のだ。さすがに五臓六腑が洗われたような気分にはならなかったけど、内臓があるべきところにはまったくらいには生き易くなった恩があるのだ。


これはあまりに私的なことなので、デモ前日のはてなのエントリに書くのはちょっと憚られたし、かといって伝わるような言葉にする時間もなかったので書かなかったのだけど、わたしがチベットのために祈る理由は、宗教学的に、また民俗学的に興味深いということももちろんあるけれど、だいたいそういうことです。この日記を読みに来てくださる方のなかには、どちらかというと東洋よりは西欧的なエントリが多かったところに、いきなりチベットのデモに関するエントリが上がったあとの不更新を不可思議に思っている方もいるかもしれないので、いちおう説明しておこうかなと。


そんなわけで今朝からは、通勤で自宅から最寄駅へ行く間、「オー・マニ・ペメ・フーム(Om Mani Padme Hum)」を唱えながら向かっています。チベットでの人権蹂躙を止めてくれるようにFAX送るのはこの2〜3日なぜか中国大使館に回線がつながらず頓挫したけど、有効な送信先をまた再考するつもり。