『チベットの仏教音楽4 −悪魔払いの秘呪』
憤りや涙が先に出てしまい、どうしても祈りに集中できないときには、このシリーズをかけています。
今日はこちらを。
ライナーから抜き書き>
『チベットの仏教音楽4 −悪魔払いの秘呪』
帯より>
さまざまなチベットの仏教音楽のなかでも、このアルバムは異色の作品で、実際に行われた、死に至らしめる悪霊で、仏敵であるシェドゥルを追い払う儀式を現地で収録したものです。イェシェ・ドルジェ師生が1977年4月に行った儀式の抜粋。
ちなみに前回のエントリで画像リンクしているのは同じシリーズの最初のもので、『《チベット》チベットの仏教音楽1 −密教音楽の神髄』。
チベット語のゲグ(geg)は、霊のことだが、三つの面をもっている。すなわち、内的な面、隠れた面、外的な面をもっている。
内的なゲグは、精神の迷いであり、精神異常であって、精神的なエネルギーの調和のとれた融合をさまたげる現実の妄想である。知覚あるものはすべて、8万4千の内的なゲグを潜在的に持っているといわれている。隠れたゲグは、生き物のエネルギーの通じる管や精神組織の中をふさぐものである。チベットのタントラ・ヨーガの伝統では、人間は、7万2千の神経管を持っていると言われている。これらの神経管のどれかがふさがれると、精神の錯乱が起る。