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ガザからのメール転載(その5)

新年早々、この話題に興味のない方には申し訳ありませんが、ホリデーシーズンにもかかわらず一方的な攻撃にさらされているパレスチナはガザからのメールの続報です。そのあとにガザ地区停戦を呼びかける国際署名サイトの情報を載せています。


以下のメールをお読みになって必要だと思われたら、署名をお願いします。


なお、麻生首相イスラエルに攻撃停止を要請しました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081231-00000053-jij-pol


やっとか、というよりも、何も言わないよりマシ、と思っています。
彼もNGO関連の過去から、このまま年を越すことはできなかったのでしょう。


しかし、イスラエルは48時間停戦の提案を拒否したとのニュースが入ってきています。

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ガザからの緊急メール

(16)

2008年12月31日 8:29AM(現地時間)


ガザ地区では何時間も雨が降り続いている。この新たな状況を受けて、イスラエル無人機、無人飛行機およびヘリコプターが空から姿を消した。だが、イスラエルの戦車および大砲から何回にもわたって砲撃がある!とはいえ、睡眠を中断されずに何時間か眠ることができた!子どもたちは緊張と恐怖と不安からわずかながら解放された。ガザは見捨てられた街のようだ!


(続)

ガザのアブデルワーヘド教授が送ってくだった一連の写真、以下で、見られます。

http://picasaweb.google.com/tigrimpa/wLVhCF?feat=directlink

みなさんにお願いです。
可能であれば、できるだけ大きなモニターで、写真を見てください。


2年前、レバノンのナハル・エル=バーレド難民キャンプがレバノン国軍の攻撃を受け、破壊されたとき、キャンプのようすを伝える写真をネットで見ました。
2ヵ月後、来日したレバノンのNGO関係者の講演会で、キャンプの写真をスクリーンで観ました。
ネットで見たのと同種の写真でした。
でも、パソコン画面で観るのと、スクリーンで観るのとでは、ぜんぜん違いました。
パソコン画面で観たとき、自分は、なにも観ていないに等しかったのだとそのとき、思いました・・・。


おか



上記のガザからのアブデルワーヘド教授 を翻訳している岡真理さんからのメール

Subject:[AML 22976] ★これは全パレスチナ人に対する攻撃だ★
From:"OKA Mari"
Date:Wed, 31 Dec 2008 0:57

京都の岡です。


ガザのアブデルワーヘド教授よりイスラエルのハアレツ紙掲載のアミラ・ハ
スの記事その他が転送されました。
とりあえずハスの記事、訳しましたので、拙訳を付して転送します。
http://www.haaretz.com/hasen/spages/1050688.html


警官の修了式が直撃されて大勢の若い警官たちが殺された件は、A教授の
メールにもありました。
それについてのS氏のコメント。
「ハマースを支持していた者たちにしても、職を、給料を求める若者たち
だった。彼らは生きたかったんだ。だが、そのために彼らは死んでしまっ
た」という一文。


民間人も多数、殺されているがゆえのイスラエルに対する非難であるなら、
民間人でない者たち、戦闘員とされる者たち(=ハマース・メンバー)とは
何者なのか。


2002年、西岸への侵攻においても、占領下のパレスチナ人が銃をとって
武力による抵抗をせざるを得ない状況を造り出しておいて、彼らを「テロリ
スト」と名指すことで、攻撃の正当性を得る。


同じように、封鎖され、産業のインフラがことごとく破壊され、生計を立て
る手段は唯一、ハマースに加わることだけというようなガザで、日々の糧を
得るために、ハマースを支持した若者たち。
民間人と戦闘員のあいだの境界線も限りなく曖昧です。


おか まり


************

★ガザ攻撃はハマースに対してではない、全パレスチナ人に対する攻撃だ

アミラ・ハス 
2008年12月29日
ハアレツ紙


日曜午後3時19分。ミサイルが向かってくる音が電話越しにも聞こえる。続
いてもう一発。脅えた子どもたちの叫びがそれに重なる。ガザ市テル・アル
=ハワー地区。高層アパートがひしめく。どのビルにも何十人という子ども
たちが、そしてどのブロックにも何百人という子どもたちがいる。


子どもたちの父親であるBは、近所の家から煙が上がっていると言って電話
を切る。1時間後、2軒のアパートがやられたと彼は言う。1軒は無人だっ
た。誰が住んでいるか彼は知らない。もう1軒は、負傷者が出たが、ロケッ
ト弾の発射を担当するメンバーの家だ。だが、幹部や重要人物というわけで
はない。
日曜日正午、イスラエル空軍がガザのナショナル・セキュリティ・サービス
の一群の建物を爆撃した。ガザ市の中央刑務所もそこにある。3人の被収容
者が殺された。うち2人はファタハのメンバーと思われる。3人目はイスラ
エルに協力した廉で服役していた。ハマースはガザ地区にある他の刑務所の
大半から被収容者たちを避難させていたが、この監獄は安全だと思ったのだ。


日曜日午前零時、Sは電話の音に起こされた。「どっちみち眠っていたわけ
じゃないんだ」と彼は言った。「受話器をとると、アラビア語の録音が聞こ
えた。『武器弾薬を自宅に置いている者は誰であれ、家を爆撃することを警
告する』と」。


近所に住むある家庭は家族3人を殺された。3人とも20代の若者だった。彼
らの誰ひとり武器や弾薬など持ってはいなかった。彼らがただ通りを歩いて
いたところ、イスラエル空軍が通りすがりの車を爆撃したのだ。別の隣人は
16歳の娘を亡くした。その姉は重傷を負った。イスラエル空軍が、パレスチ
自治政府の予防安全保障サービスがかつて使っていた建物を爆撃したのだ
が、それは彼女たちの学校のすぐ隣だった。


Sは、ガザの市警本部近くに事務所を構える友人を訪ねたとき、土曜日の爆
撃の一部がもたらした結果を目にした。その攻撃で殺された一人はハサン・
アブー・シュナブ、元ハマース幹部のイスマーイール・アブー・シュナブの
長男だった。
イスラエルが5年前暗殺した老アブー・シュナブは、2国家による解決に賛
意を表明した最初のハマース政治家の一人だった。ハサンは、地元の大学に
職員として勤めながら、警察のバンドで演奏するのが趣味だった。土曜日、
爆弾が直撃したとき、彼は警察官の卒業式で演奏しているところだった。


「70人の警官が殺された。全員、ハマースのメンバーじゃない」とSは言っ
た。Sは反ハマースだ。「ハマースを支持していた者たちにしても、職を、
給料を求める若者たちだった。彼らは生きたかったんだ。だが、そのために
彼らは死んでしまった。一撃で70人。この攻撃はハマースに対してじゃな
い。われわれ全員、パレスチナ人全体に対する攻撃だ。自分の同胞が、そし
て自分の郷土がこんなやり方で破壊されてもいいと思うパレスチナ人など一
人もいやしない。」


29/12/2008

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