プロペラの『夏の夜の夢』@東京芸術劇場
昨日の夜は池袋の東京芸術劇場へ。見たのは野田秀樹が東京芸術劇場の芸術監督として呼んできたイギリスの劇団プロペラ*1のシェイクスピア。
これがとにかく素晴らしく面白い、愉快痛快といってもいいシェイクスピアでした。シェイクスピア当時の男だけが演じる環境、そしてペニスケースで男性性を誇示した上からパッチっぽい下着を穿くという、これまたシェイクスピア当時の伊達男たちの居ずまいを再現し、その上ウエストにはコルセット、劇中ではケルトっぽいメロディの楽曲がユニゾンで歌われたりと、古典的なエッセンスを採り入れた上で、シナリオの解釈、演出、演技は野田秀樹のそれに相通じる跳び跳ねるような鮮やかさ! そしてあの、むさい、むくつけき男たちが、役柄通りの乙女に見えてくる不可思議さ、面白さと言ったら!
映画ではともかく、舞台でこれほどシェイクスピアものが面白かったのはもしかすると初めてかもしれません。7月12日の日曜日まで*2やっているので、時間と余裕のある方はぜひ、いや、絶対に観たほうがよいと思います。
ちなみに今回は『ベニスの商人』もやるのですが、「スケジュールの都合がつきさえすれば観たい…」という意見で家族とわたしの思いは一致しましたが、いかんせん時間の余裕が…。プロペラの『ベニスの商人』が見られる方がうらやましいです。