イングリッシュ・ガーデン@パナソニック汐留ミュージアム
3/21までの「世界遺産キュー王立植物園所蔵 イングリッシュ・ガーデン 英国に集う花々」を駆け込みで見てきた。
もともとオタク趣味にはまる前は自分でも植物画を描いていたのもあり、この世界は大好物。いつ見ても彩色銅版画の世界はものすごい。
今回はおそらく18世紀制作の、ドイツの司教の屋敷内の、薬草も含めた植物を実物大で16年かけて収録したという大判の『アイヒシュテット庭園植物誌』の実物が2冊来ていたのも見ものだった。そのサイズ、56.0×47.0×6.1センチ!
ほかに1811年製作の260×155センチの巨大な世界海図にすでにチベットが載っていて、ただし中国との区別がいまいちだったりとか、おそらく西洋人が描いたものでは初のカンチェンジュンガやチョモランマを含むヒマラヤ山系の絵画(芍薬を求めての旅だったらしい)などが拾いものだった。
近年のキュー植物園所属職員の植物画では、2004年制作の、マメ科の植物の種子のみをちりばめたものがすてきだった。
ただ、絵葉書コーナーはそういった作品がなく、単なるきれいな植物画の葉書のみだったのは残念。