読んだり食べたり書き付けたり

霊長類ヒト科アゲアシトリ属ジュウバコツツキ目の妄想多め日録

『エル・スール』

エル・スール [DVD]
20年くらい前に雑誌「Olive」で紹介されていて、ずっと気になっていた映画『エル・スール』を、先日初めて見ました。

感想:こんな暗い話だなんて思ってもみなかったよ、ママン…Orz

ちなみに、「Olive」誌面から勝手にわたしが妄想していた『エル・スール』のあらすじは、以下のようなものでした。

少女は死んだ母の足跡を辿って、父の運転する軽トラの荷台に揺られて、母の故郷へ南下の旅に出る。父はその道すがら、各地で預けていた蜂の巣箱を受け取って、荷台に乗せていく。

少女は、母が母であっただけでなく、誰かの友人であり、姉であり、同僚であったことを、蜂の巣箱がひとつ、荷台に増えるごとに、識ってゆく。

母の実家まであと数キロ、日暮れまで巣箱に蜂を戻らせるあいだ、父と娘は野原を逍遙する。夕暮れ前の青い空の下、少女の前で、花粉を集め終わった蜂が、空へ飛び立つ。

なんだか一個も要素が合ってませんね。野原で父と娘シーンだけ、かろうじて。
むしろ、映画のラストシーン以後のパラレルワールドかっていうこの妄想的な予想は、見事に裏切られました。やられたよ…