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『100文字レシピ (新潮文庫)』の罠

100文字レシピ (新潮文庫)
読闘食闘日記とか言いつつ、さいきん食闘なエントリをさっぱり上げてませんでした。でもコーンブレッドとバナナブレッド焼いたりとかしていましたよ。ほかにはチヂミ焼いてみたりスパイスとくるみのケーキ焼いてみたり。バナナと豆乳のホットケーキとかも。


左:コーンブレッド&バナナブレッド
右:バナナと豆乳のホットケーキ





つまりは粉と卵三昧ですね。そして粉と卵から卵への欲求が大きくなり、ふと「やわらかいパンで作った離乳食みたいなんじゃないフレンチトーストが食べたいなあ」と思い、うちにあるいくつかのレシピ本を見て『100文字レシピ (新潮文庫)』の「フレンチトースト シナモン風味」に決定。


これ、けっこうな分量です。なにせ10センチ長さのバゲットを縦二つ割にして、卵2個+αの液に漬けるのです(ところでレシピ本を見て料理するといつも思うのですが、「4人分」レシピで作って4人分に足りたためしがありません。「4人分」でだいたい2人分です。あの場合の「4人分」というのはほかにもおかずがある場合の、つまりそれを一品のみのメインのおかずにしない場合の「4人分」なのでしょうか? それともわたしとわたしの周りの人々が大喰らいなだけですか?)。


さて、レシピどおりにバゲットを卵液に漬け半日後、とうとうバターでフレンチトーストを焼くときです。さて、バターの分量は、と。え?


…100グラム?


あのー、100グラムって市販の一般的なバターの約半分、ですよね? それ一体どんなメタボ養成食? 思わぬ校正・校閲もれにびっくりさせられましたが、10グラムほどで焼成。テフロン加工の鍋肌ではそれでも少し油分が多く感じられました。で、焼き上がり。けっこうな分量のバゲットがけっこうな量の卵液を吸って、かなり! 巨大化してます(写真のバター200グラムの外箱の大きさとの対比をご覧ください)。大喰らいな私も大満足! 


しかし食べる際には、「メープルシロップで」と書いてあるのですが、レシピの砂糖分だけで、これまたすでにけっこうな甘味が… もし、メープルシロップ100ミリリットルを添えて、とか書いてあったら、いろんな意味で食闘でした。