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霊長類ヒト科アゲアシトリ属ジュウバコツツキ目の妄想多め日録

UA × 菊地成孔

第二夜は、その前夜の菊地さんの失態からの不完全燃焼な状態と、またTPOをわきまえない非おしゃれ男子の服装へのムカつきを、UAが第一声めでいきなり吹き飛ばしてくれてしまった夜でした。あの「君が代」みたいな一曲め、「Over the Rainbow」が終わる頃には、前夜のことは許してやるか、という気分にさえ。


あと、始まる前からクロークにはおしゃれ男子が(誤解を恐れずに言うならばゲイ比率高そうな感じで)わんさかいて打って変わっておしゃれ男子の夕べ! 前夜と同じドレスを着て来ている女子が悪目立ちしてしまうほど。え? わたしですか? わたしは一夜目は赤い南天柄の着物にこないだお友達の結婚パーティの際にがんばって綺麗めに縫い付けたビーズ刺繍の半衿と黒い帯に、黒くて裏地が金色のチンチラ風フェイクファー、第二夜はゴールドベージュに黒いレースを重ねたビスチェドレス(ただし当方つるぺたなので肩紐あり、身ごろにはコルセット風にボーン入り)にグレーと薄茶が入り混じるフェイクファーのボレロにゴールドのバレエシューズ風パンプス、クリスタルなイヤリングとネックレスでした。


ところで終わってから出版各社から送られたお花を見ていたのですが、Hanako編集部からのお花がキリスト教式のお通夜かお葬式みたいでびっくりしました。ちょっとこれはどうなのと首をひねらざるを得ない凡庸さというかなんというか。クリスマスシーズンも近いのに、真っ白って! 


ごく近くに配置してあったUOMO編集部からのお花とその下の写真家さんからのお花が、公演の雰囲気に合ったダークな色調の薔薇とグリーンでシックにまとめられているのと悪い意味で対照的でした。いったいお花屋さんにどういうオーダーをしたのだか。「ガキの使いじゃあるまいし」という文言が頭に浮かんでしまいました。


それから向かった和メニューなカフェでごはんを食べている間に、まったく気づかなかったのですが、UAが歌った時のセオリーどおりに雨が降っていました。わたしはかつての交通事故の後遺症で、雨や雪の前に気圧が変わると体でわかるようになってしまっているのですが、なんとUAは気圧は変化させることなしに雨を降らせてしまったようです。自宅に帰ってグラフ式の気圧計を見たところ、やはり気圧の変化はありませんでした。