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霊長類ヒト科アゲアシトリ属ジュウバコツツキ目の妄想多め日録

『世界一あたたかい人生相談』@路上販売

mixiで、ホームレスのおじさんたちが販売員になって売ってる雑誌「ビッグイシュー」の単行本*1が出たと知って、買いたいなーと思ってました。


が、週末の帰りはさほど遅くもなかったと思うんだけど、寒かったせいかいつもの販売員のおじさんがもういなかった。


で、週明けの今日は仕事ですごい障害が発生しそうなので、帰りに買うのは無理だろうな… と思ってたら、意外とあっさり解決したかのように見えたので、わりと早めに帰れちゃいました。なのでいつものおじさんがいるとこに向かう。早い時間だったので今日は無事、おじさんを発見。


「こんにちは〜、コレください」とお財布を出しながら、「おじさんこないだ金曜いなかったね。コレ仕入れに行ってたの?」と聞いたら、「そうよ、これ仕入れに行ったのよ。よく売れるよコレ!」とうれしそうに言うので、「ほんと? どれぐらい?」と聞いたら「1日2冊! だいたい売り切れるよ!」とのこと。


よく売れるってことは1日5冊くらいか?! と思ったのですが、でも毎日1冊300円のうち実入りが160円の本を売ってるおじさんからしたら、1冊1,400円で実入りが700円の本が2冊売れるってのは、そりゃ「よく売れるよ!」だよね*2


さてこの本、おじさんから買って帰りの電車ですぐ読み始めました。内容はというと、「ビッグイシュー」読者から寄せられた相談に販売員のおじさんが答えてる偶数ページに、その相談にインスパイアされた料理研究家の枝元なほみさんのレシピが奇数ページで見開き1セット、で計40セットあまりの「ホームレス人生相談と悩みに効く料理」が収められてます。何種類かにカテゴライズされた悩みの合間にコラムやインタビューがあったり。

悩み相談というと、某小町とかの正論や常識をふりかざして結果、殺伐となってる雰囲気に慣れてしまった身には、ときどき、いやしょっちゅう、おじさんの答えに「…はっ」とさせられます。あとやっぱりレシピがね、簡単そうなのが多くて「作りたい!」と思わされるページが多いです。写真もおいしそうだし、レシピも調理する時に読みやすい感じ。時々、某みかんレシピ*3みたいなページや、さらにそれを凌駕する「妄想定食」なんてのがあるのも笑えます。


そんな一風変わったレシピ本、通勤途中、乗り継ぎのターミナル駅とかで見かけたら買ってみませんか。わたしの感覚では宝くじ売り場の近くに販売員のおじさんがいる率が高いような気がする。わたしは渋谷駅のモアイ像側のバスターミナル中央の島部分にいるおじさんから買いました。


ちなみに路上販売は12月と1月の2ヵ月間とのこと。