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霊長類ヒト科アゲアシトリ属ジュウバコツツキ目の妄想多め日録

『プージェー』@なかのZERO小ホール

夕方19時から、なかのZERO小ホールでモンゴルの伝統的な放牧生活を送る少女の映画「プージェー」を見る。5歳で鞍もなしに馬を乗りこなし薪を集めて運ぶ少女のかっこよさに、自分の安楽な日々を気恥ずかしく感じる。


しかしそのかっこいい少女は「遊牧民になんかなったってなんにもならないよ」という。そして、将来の夢は先生になること。彼女の母もおばあさんも、学校に行った方がいいと思っている。


遊牧民生活をしようもない貧弱な日本人のわたしからすると、もったいない、と思うけれど、先生になってゲームができるようなコンピュータを手に入れるような生活と較べて、遊牧民生活が実はどんなに豊かなものか、というのは、学校に通い遊牧生活の外からそれを見る機会に出会えて初めてわかるものかもしれない、という逆説的な構造にめまいがする。



上映後、映画監督と春風亭昇太さんのトークショーで、この映画をプージェーの同級生たちに見せに行ったときの話などを聞き、家畜一頭分の寄付をしてきた。

映画の詳細はこちらを>http://puujee.info