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『シェイクスピアと僕の夢 / Were the World Mine』@スパイラルホール

この映画祭のオープニングムービーであり、なおかつ二丁目での前夜祭のテーマも「真夏の夜の夢」だったりしたせいか、とにかく激混み! 最前列の椅子のそのまた前に座布団配られて体育座りで見てました。体の硬い身としては辛い体勢だったけど、見る価値はある1本でした。どこか短館系で上映したらいいのに!


お話としてはアメリカ学園もののセオリーに則りつつも、男子校の学校劇でミュージカルのようなオペレッタのような『真夏の夜の夢』で妖精パックをやることになった保守的なアメリカの田舎町に住むゲイゆえのいじめられっ子が、ひょんなことで魔法のほれ薬を手に入れてしまい、真夏の夜の夢の騒動が彼の住む街中に拡大することに… 


というものなのですが、高校生たちがフツーの粗暴で下品なジャリタレな感じなのがリアル! それとは別に、女の人たちの着てる服が素敵だったり、学校劇の場面以外でも1983年版の『時をかける少女』バリにいきなり歌いだしたりバレエの群舞みたいに踊ってみたりが適度に男子校の生臭さを緩和してくれたりします。


ちなみに魔法のほれ薬を使って憧れのノンケの彼を篭絡してみたら、なぜか魔法が解けたあとでも… というハッピーエンドにはぐっと来ちゃいました。ほんと、どこかで上映すればいいのに!


追記:
トレーラー上に載せました。主人公がドッヂボール中に見る白日夢ミュージカルでは、真紅にスパンコールで刺繍がされてるっぽい袖なしシャツに、ピンクのミラーボールみたいなボールをクラスメイトたちがそれぞれ手にしてたりするのも素敵だったけど、この動画にあるみたいに学校劇っぽく舞台衣装や小道具がチープなのも自分の高校時代を思い出したりしてきゅんと来たり。

監督のメッセージはこちら>
http://tokyo-lgff.org/2008/prog/wtwm.html

映画の公式サイトはこちら>
http://speakproductions.com/