読んだり食べたり書き付けたり

霊長類ヒト科アゲアシトリ属ジュウバコツツキ目の妄想多め日録

カカオの来歴

今週のお題「バレンタインデー」

 

今年も贔屓の和菓子屋がバレンタイン錦玉菓子を出していたのでそれと、チョコレートどら焼きも作っていたので購入。あと、前々から気になってたフーシェの惑星シリーズを、中身はフーシェを信頼しているので、ほぼ箱のデザインで入手した。バレンタインデー当日は、神保町の文房堂カフェで、同じく神保町のスタイルズ&ケイクスのいちごチョコレートパイを食べた。 

f:id:Mmc:20180214145805j:image

 

ところでバレンタイン商戦になると思うのは、フェアトレードカカオを使用している会社があるなら、そしてカカオ産地の労働者たちを援助している会社があるなら、それを明記してほしいなあ、ということ。

 

子どもの奴隷労働、チョコレート会社が訴訟になっても増加の一途 | The Itsy Bitsy Journal

 

子供の奴隷を使っているチョコレートブランド7社|世界の裏側ニュース

 

わたしは一日に板チョコを一枚以上、毎日食べるほど、異常なくらいのチョコレート中毒者だったけれども、カカオ生産にまつわる労働問題のあれこれ、とくに、カカオ農園で働く貧しい子どもたちが、チョコレートを食べることなく暮らしていかざるを得ないことを知ってからは、チョコレート摂取量が減ったと思う。

かつてはこの時期恒例の百貨店のチョコレート祭りを楽しみに、コミケに行くときのようにリサーチまでして買い物に行っていたのだが……。ちなみにそれ以降、買ったり食べたり贈ったりしたチョコレートに使われているカカオが、違法あるいは過酷な労働で生産されたものではないかどうかは確かめようがない。

もっともカカオ農園での児童労働問題を知ってから、すぐにわたしのチョコレート摂取量が激減したわけではない。直接のきっかけは、おもに洋菓子とワインの摂り過ぎと思われることが理由で内臓を壊し、ドクターストップがかかってからである。チョコレートの中毒性はそれほど強い。

 

チョコレートからヘロインまで―ドラッグカルチャーのすべて

チョコレートからヘロインまで―ドラッグカルチャーのすべて

  • 作者: A.ワイル,W.ローセン,ハミルトン遥子
  • 出版社/メーカー: 電子本ピコ第三書館販売
  • 発売日: 1986/08
  • メディア: 単行本
  • 購入: 3人 クリック: 54回
  • この商品を含むブログ (5件) を見る
 

 

さて、そのようにしてチョコレートの過剰摂取をやめ、夫の人が板チョコを買ってくる場合は、乳化剤を使わないフェアトレード製品にすることが多くなって10年と少し経つが、先日、わたしのそのようなチョコレートの方針を知らない方からいただいたチョコレートを食べていて、気づいたことがある。

そのチョコレートは大手の会社のもので、チェス盤みたいに大きな箱にいろんな種類のチョコレートの粒が並んでいる。リーフレットにはそれぞれの味の解説がある。しかし、そのどれもがだいたい同じ味、大量生産品に感じるのだ(感じるというか、実際、その会社のチョコレートは値段からしても大量生産品なのだが)。

芸術に関しては接すれば接するほど細かなニュアンスの違いが読み取れるようになるのとは反対に、狂ったようにチョコレートを摂取していたときにはわからなかった味の違いが、チョコレートの摂取量が減ってからわかるようになったのだ。

これはなんだか不思議なことではないだろうか?

 

なお、ピープルツリーで知ったフェアトレードのチョコレートはどれも美味しいのだが、そのなかでももっとも感動したのは、冬限定のこちら。味も舌触りも香りもパッケージも、わたしが子どものころの「舶来高級チョコレート」を思わせる。 自然食のお店などに置いてあることもあるので、ちょっと高いけど、見かけたら試してみてほしい。

 

地球食ウィンターチョコレート