豪華な火サス『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』
エンドロール、わたしの脳内では『聖母たちのララバイ』が流れていました。それくらい見事な火サス風味だったのです、この映画『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』は。脚本には穴があるけれども、そこがまた火サス的なツッコミ待ちを思わせてよかったなあ。
舞台は火サスよりかなり豪華な豪邸。だけど、ボウリング場*1、壁一面本棚の部屋*2、一流シェフが目の前で調理するカッコいいキッチンとか*3、ランニングマシーンが水辺にある室内プールとか*4、「豪邸といえば、こうでしょう!」的にわかりやすい設備が揃っていて、かつそこここが犯行現場になりそうなのも佳い。
途中から複数の事件のそれぞれの犯人は当たりがついては来るのですが、犯人探しというより動機探しともいえる内容なので、燃えていた本棚はどこの本棚なのか? とか、おいおいそのカモフラージュ必要あった? などなど、最後まで飽きずに見られました。
冒頭、本棚が燃えるシーンがあるので、そこはちょっとつらいのですが、本好き、翻訳・通訳好き、言葉好き、そして火サス好きさんにはぜひ、おすすめしたいです。
ところでなぜメインイメージがこのアルバムイメージの90度回転バージョンなのでしょうね?