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霊長類ヒト科アゲアシトリ属ジュウバコツツキ目の妄想多め日録

バベッジのコンピュータ (ちくまプリマーブックス)攻殻』で少佐が「融合」の最後の引き金になった天使を見たときの一瞬って、こんな気分だったのだろうか。それぐらい強烈にその瞬間はやってきた。

自慢できることじゃないが、わたしは人並み外れて数学や理学が苦手だ。それなのに、というかむしろおそらくだからこそ、完璧な数式を見つけた数学者の話、なんぞを読むと、わたしにはけっして理解することの出来ない感覚に酔う彼らに萌え〜なのである。

しかしそれにしても、今回の彼、チャールズ・バベッジは強烈だ。彼の理論どおり、ヴィクトリア期にコンピュータができていたら、というのは数多あるSFの「もしも」設定のどれよりも魅力的だ。

だってあなた、蒸気で動くコンピュータですよ! 楽しすぎる。やっぱりフリーズすると部屋中蒸気で煙幕みたくなる仕様なんだろうか。

バベッジのコンピュータ (ちくまプリマーブックス)』は未読だけど、こんな紹介文を目にしてしまっては、もうこれはどうしても読まなければ!

英国ヴィクトリア朝の数学者が残した二十数枚の設計図。それをもとに、百五十年の時を隔てて複元された史上初のコンピュータは、完璧に作動し、天才の夢が現代によみがえった。コンピュータの父・バベッジと彼を助け、コンピュータに恋した少女・エイダの愛と挫折の物語

そのあとはバベッジに魅せられて、「バベッジのコンピュータ、もしヴィクトリア期にあらば」をギブスンとスターリングが書いた『ディファレンス・エンジン』。こっちも紹介文を見ると存分にやっちゃってくれてるらしい。

1855年ロンドン。ときは産業革命。人々は蒸気映像を鑑賞し、蒸気コンピュータに管理されている。街は汚染された熱気に包まれ、道路は渋滞をきわめ、地下鉄はストライキで動かない。革命家の娘シビル・ジェラードは空を飛ぶ金属にうっとりする。そして20世紀末、意識をもちはじめた蒸気コンピュータが自らの記憶を語り始める…。サイバーパンクの教祖と煽動者が紡ぐ記念碑的傑作。

わははは、蒸気映像って! パタリロのガスTVかよ!

ところでお馬鹿映画『ワイルド・ワイルド・ウエスト』って、『ディファレンス・エンジン』にインスパイアされてたのかしらといまさら。

さていきなり恋する乙女の暴走独り語りですみませんでした。問題のチャールズ・バベッジに関してはこちらをご参照ください>
http://www.chienowa.co.jp/frame1/ijinden2/Charles_Babbage.html

http://www.math.s.chiba-u.ac.jp/~mtakizaw/cyber-punk/DiffDict/babbage.html

http://www.geocities.co.jp/Bookend-Shikibu/2640/compter/babeji.html