読んだり食べたり書き付けたり

霊長類ヒト科アゲアシトリ属ジュウバコツツキ目の妄想多め日録

揚げものと買い物

◆揚げもの怖い

揚げものが苦手だ。食べるのが苦手ということではなく、揚げものをするのが苦手なのだ。

理由は自分でわかっている。幼少期に母が、すくなくともわたしが見ているときに二度、揚げものの最中にボヤをだしかけたせいだ。

何度かこの日記で書いているけれど、母は料理のプロである。その母が扱いきれずに炎を暴れさせてしまう揚げものなる作業を、めんどくさがりのわたしが試みたら、どんな恐ろしいことになるかという怖れと、残り揚げ油の片付けというめんどくさい問題の両方から、わたしは極力、揚げもの調理を避ける方向で生きてきた。

きたのだが。

本日、よんどころない事情で揚げ調理をせねばならぬ食材が到来したため、しかたなくふだんの半量で揚げものができるというエコナ揚げ油を購入し、慎重の上にも慎重をかさね、揚げた海老フライは、おいしゅうございました。ボヤを出すこともなく、残り油も楽々処理できる少量。

なるほど、これくらいへっぴり腰で臨めば、揚げものは怖くないのだな。いやしかし、怖くないと思ってしまうと揚げものへのへっぴり腰的態度が保てず、失敗が起こるやもしれぬ。ううむ、やはり揚げものは怖い、ということで。


◆結局、買うのね

ユリイカ4月号 特集=押井守 イノセンスのゆくえ』(ISBN:4791701186)。書いてるメンバーがいろいろと微妙だな。大塚ギチはわたし的にオッケーだけど、小谷真理はあまりうれしくないなあ。とはいえ読む前からそんなこと言ってておもしろい文章を逃すといけないので、なるべく著者は見ないで読み進めることにしよう。

で、今、対談読んでるんだけど、なーんだ、これがあれば自分でだらだら感想書かなくてもいいじゃん、というおもしろさ。だったらもっと早く買えばよかったか、というとそうでもなく、読んじゃうとそれで満足して、経験をアウトプットしないで精神の便秘状態になった怖れが…

あーあ、でも、だれか論文もあのテーマで書いてくれたら、「書かなくっちゃ」ってオブセッションから逃れられるのに(<自分が読みたいものがないので仕方なく書こうと思っていたのです)。